オーディオ日記 第27章 この先にあるものは (その11) 2011年6月26日


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mpd環境構築にてうまくいっていなかった点、「NASにて一元管理している楽曲フォルダーをmpdのmusic directoryとする設定」がやっとこクリアーできた。ちょっと難しく考えすぎていたかもしれない。WindowsにてNASに対してネットワークドライブを設定すること、ならびに「net use z:」を組み合わせることと原理的に似たようなものと考えてトライしてみたところ、解決出来た。至極シンプルなので、為念記載しておく。

基本の設定は以下の3ステップのみ。
1.mpd.confにて「music_directory "/NASHDD/Music File"」と指定。
2.NASHDDをマウントポイントとする「sudo mkdir /NASHDD」コマンドを投入。
3.fstabに「//192.168.11.1/disk1_pt1 /NASHDD cifs username=xxx,password=xxx 0 0」と追記。
(注記)NASHDDを「sudo mount -t cifs //192.168.11.1/disk1_pt1 /NASHDD」にて手動マウントしても良いが、fstabに登録しておき、自動マウントさせた方が楽である。なお、この対応にはsambaの導入が前提となるので、為念。

ノートPCからはmpdクライアントのArioで接続、同時にiPod TouchからはmPodで接続している状態で、メインシステムから音楽を再生しているところ。いやはや、ホッと一息。 mpd testing

同じUbuntustudio11.04の環境でありながら、Rhythmboxとmpdでは再生のニュアンスが少し違うようで、mpdの再生では音楽の静けさがより深く感じられる。XP+Fidelizerの環境よりもこちらが「良い」と今度は素直に云える。(環境構築に結構苦労したから、何となく、という訳ではない) これで、メインシステムにおいて、じっくりとLinux+mpdによる音楽再生が楽しめることとなった。なお、現状はメインシステム用の再生専用PCはSSDによるWindowsXPベースであり、Ubuntustudioは外付けUSB HDDからBootさせているが、新たにUbuntustudio用SSDを調達するか、XP用のSSDに同居(ほぼOSのみのため大した容量は不要)させるべきか、その辺りをつらつらと考えているところ。

なお、システム全体をコントロールする観点からはまだ万全とは云えないが、iPod Touchからの mPod による楽チンリモコンもなかなかイケる。mPodは楽曲情報をiPod側にキャッシュするようで、大量の楽曲ファイルがNAS上にあるケースにおいては、楽曲のハンドリング反応が素早く大変ありがたい。Window+Winamp環境で使用しているWmoteにはこのキャッシュの機能がないため、比較すれば格段にファイルのブラウズなどがスピーディーであり、ちょっと戻れなくなりそう。ノートPCから操作する際は(Linux上の)Arioをしばらく利用するつもり。シンプルかつ違和感の無い操作性という点を評価しているが、完璧なコントロールのためにはリモートデスクトップビューワーと組み合わせが必要な点にまだ工夫の余地があると思っている。特にシャットダウンをさせたい時。これはmpdクライアント、mPodのいずれからもコントロールする機能がないので、何とか簡単に電源オフできることが望ましく、この点をまずはやっつけたいと考えている。本体の電源ボタンを押すだけでクィックシャットダウンさせる設定もあるが、やはり本体に触らず、リモコン操作でシャットダウンもさせたいのでこだわりどころ。WindowsであればWmoteからシャットダウン指示できるし、shutdown.exeのショートカットを作っておくことなどでも対応できるが、このUbuntu Studio環境ではリモートデスクトップビューワーでノートPCから接続してシャットダウン指示を行っている。ただし、ノートPCを立ち上げている時は良いが、そうでない時には二度手間となるので、その場合は電源ボタンを押すために立ち上がらねばならない。これをiPodだけで制御するようにしたい、というもの。リモートデスクトップビューワーに相当する動きを行わせるiPod用のアプリケーションもあると思うので、探してチャレンジしてみようと考えている。楽チンをするための環境設定の追及だけではなく、本来は更なる音質向上のためのチューニングもしっかりとやらにゃ遺憾のであるが。


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