オーディオ日記 第27章 この先にあるものは (その6) 2011年5月14日


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メインシステムにおける再生専用PCをLinux化しての比較試聴を行うため、一番簡便に環境構築できる(はずの)USBメモリへUbuntu Studioをインストールした。想定の範囲ながらバッファーを持たないUSBへの書き込みとなるので、インストールにはえらく時間がかかり、やっと無事インストールと思いきや、一通りの環境設定をして、一度シャットダウンしたらウンスン状態となった。何とも気落ちして再トライの気力が沸かず。駄目元でパソコンルームに設置のLinux専用PC(既にUbuntu Studio11.04にバージョンアップ済みのもの)からHDDを引っこ抜いて、ケースに突っ込みUSB HDDとした上でUSB からBOOTさせた。結果はあっけなく起動、拍子抜け。ディスプレードライバーやその他ハードウエアの違いでうまく立ち上がらないかも、と思っていたが、結果オーライである。このUSB HDDを引っこ抜いておけば既存のXP環境が問題無く立ち上がることを為念確認した上で、早速音楽再生環境の設定を行った。先の比較試聴と同じように、Rhythmbox + PulseAudioの環境である。Rhythmboxの良い点はユーザーインターフェースがWinampと似ていること、Winampで作成済みのプレイリストファイル(~.m3u)がそのまま読み込める(日本語名のファイルがあるとうまく行かないが)ことなど。WindowsだのLinuxだのというOSの環境に囚われず、ユーザー視点で環境の共通化できる点はありがたい。Rhythmboxにすべての楽曲ファイルを読み込ませる(インポートする)のは無線LAN経由ということもあり、結構時間がかかる。現状その作業を行いながら、サブスピーカであるJM Lab VEGAで再生をさせながら、この記録を書いている。楽曲ファイルのインポートではすべての楽曲ファイルのタグ情報を読み込むので無線LANに負荷が相当かかるため、現在の再生音はLinux環境と云えども、今ひとつかなぁ、という感じである。

ちょっと困っているのは、Rhythmbox + Pulse Audioの環境では、ソースに依存したサンプルレートの再生ができないこと。96KHzの再生のためには、Pulse Audioに対して/etc/pulse/daemon.confの設定をそれぞれformat=s24le 、sample rate=96000とするのであるが、こうすると16bit/44.1KHzの楽曲ファイルの再生も24bit/96KHzへ一律にアップサンプリングされてしまうし、24bit/88.2KHzのソースに対しても本来行いたくない96KHzへのリサンプリングが行われてしまう。いろいろな再生ソフトウエアを試したわけではないが、Audacityであれば、オリジナルのサンプルレートが使用されるようであるが、連続しての再生を行わせる用途にはAudacityは全く向かない。この辺り、当方の知識が足りないところ多く、いろいろと検索をかけているのであるが、オリジナルのまま再生させる方法に行き着いていない。もし諸氏からアドバイスなどいただけるようであれば大変ありがたく思う次第である。


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