オーディオ日記 第26章 さらなる高みへ(その1) 2010年11月21日


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PCオーディオとアナログ再生を並行して、より高みを目指してトライを続けている。まず、PCオーディオサイドであるが、新たに挑戦したのはWindowsVISTA環境下でのWASAPIによる再生。WindowsXPでは従来よりASIO4ALLにて対応してきたが、VISTA以降のOS標準機能であるWASAPIに対して、ぼつぼつソフトウエアが対応してきたので、この週末実験的に取り組んでみた。WASAPIに対しては、FOOBAR2000とiTunesがそれぞれ標準対応している。また、Winampもベータ版であるが、 Plugin を使用して利用可能となっている。FOOBAR2000、iTunesいずれもすんなりとWASAPI経由での再生ができた。音はASIO4ALLと厳密な比較が出来ている訳ではないが、ぱっと聴きでは結構良い。ただし、iTunesはFLACファイルが再生できないこと、FOOBAR2000はインターフェースがどうにも感覚的に馴染まず、やはりWinampに使い勝手の観点からアドバンテージがあると思う。なお、ASIO4ALLと決定的に違うのは、Winamp側のソフトウエア的なUpsamplingはできないこと。従い、44.1KHz一本での再生となる。ただし、元のファイルが24bit96KHzであれば、それはそのまま再生が可能である。(VSITAは標準的には88.2KHzをサポートしていないので、88.2KHzで配信されるFLACファイルの場合、どのように対応すれば良いのか、現時点では不明)OSもいずれはXPから次の世代に近い将来マイグレーションしなければならないので、音楽再生用にはWASAPIであれば、音質的にもかなりいけることが確認できた次第。
(注記2010年12月28日)WINAMP用WASAPIのPlug-inはUpsamplingできない、と記載したがこれは誤りで、Vista上のサウンド設定で96KHzとしておくことにより、44.1KHzの音源は自動的(特にPlug-inに対する設定はない)にPlug-inによりUpsamplingが行われることを確認した。謹んで訂正。

この次はWindows7を調達してWASAPIとの組み合わせによるチャレンジ、さらにDDC(現状ではSRC2496を想定)によるUpsamplingを行って音質評価をしてみたいと考えている。なお、このテストの過程で、先のRemotexよりもさらに便利なリモコンソフトウエアを見つけた。これは Wmote というもので、Remotexとほぼ同じ基本機能に加えて、Playlistの選択、曲の選択等がiPod Touch上から、ほぼ自由に行えるという極めつけの便利ツール。AppStoreを探していて発見し、レビュー等は全く無かったが有料とは云え、金額も安い(230円)ので、気軽に試すことができた。ただし、音楽再生専用PCにおいては、Windows Updateも行わず、いろいろなプロセスも停止しているので、ちょっとインストールには(.NETが必要だったこともあって)難儀。完全ではないのが、Wmoteを自動スタートさせ、WinampまでPC起動時に一気に立ち上げようとすると、何故かWmote側にてエラーが発生し、そのままの状態ではWmote Clientからは接続できなくなってしまう。いろいろトライしたがうまく直らず。Vista上、ならびにPCルームのメイン機(WindowsXP)では同じ現象は起こらないので、ちょっと悔しい。恐らく音楽再生用PCではいろいろ設定をいじってしまっているので、その辺りの悪影響が出ているのかもしれない。まあ、いずれにせよ、ここまで楽チンのリモートコントロールが出来るようになると、リスニングポジションに置いたリクライニングチエアーからほとんど動く必要がなくなり、それはそれで(体を動かさなくなることも含めて)問題かも。
(注記2010年12月28日) App Store での金額が115円と半額となり、Wmote ServerもUpdateされた。このUpdateにより、FLACファイルの検索も可能となった。(従来は再生はできたが、ファイル検索はWAVとMP3のみ可能でFLACはサポートされていなかった。このUpdateはFLACをメインにしている当方としては、とてもありがたい。

一方アナログであるが、昔懐かしいレコードをオークションでせっせと落札している。まあまあの程度のものが多く、クリーニングも行っているので、あまりノイズなども問題とならない。(例外的に大きな傷がついているものがあるが、これはクリーニングでは如何ともしがたい)アナログの再生については、メインスピーカで聴くと本当に素晴らしいものが多く、感涙である。再生に手間暇が掛かることや、針先の掃除など面倒かつ注意深く扱わねばならないが、これがまたPCオーディオとは対極にあって、これもまた面白い、と言うべきか。僅かな金額でここ2~3週間で既に80枚位のアナログレコードを新たに仕入れることができたが、レコードの置き場所も充分確保したので、もう少し収集を続けようと考えている。さらに、PCルームでのアナログ再生用に新たにターンテーブルの調達を目論んでいる。これは、GT-2000の純正アームをFR-64に交換しているので、暫定的にDP-3000と組み合わせて使用しているが、これをYAMAHAのターンテーブルを調達し搭載しようと云うもの。確かYA-39というアームであるが、オートリフターもついているので、もう少し活躍させようと考えている。YAMAHAのGTシリーズのターンテーブルであれば、アーム、オートリフターとも搭載・使用可能であるし、何より、アームレースのターンテーブルがオークションにぽつぽつと出ており、これが狙い目と考えている。この案が実現すれば、アナログ環境も結構贅沢になろうかと。また、全体的なグレードアップの一環として、AK4399を搭載したDACの調達を密かに目論んでいる。これはESOTERIC等の高級機にも使用され始めていることもあり、何とか手当てしたいと考えている次第。さて、どうなることやら。


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