オーディオ日記 第25章 アナログ(その16)2010年9月27日


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アナログ環境の充実のおかげか、アナログがなかなか楽しく、中古レコードをインターネットオークションで物色をしている。良い出物がそれほどある訳ではないが、まあまあ好みのミュージシャンで、あまりCDを所有しておらず、過去それなりのディスコグラフィーがあるJ-POP系の歌手を対象としている。CDより安い価格で調達出来ることが望ましいが、アナログの場合はその可能性が現状では結構ある。ただし、けち臭いようであるが、送料の問題があり(大きくて、重い)、一枚一枚の調達はコストパフォーマンスが悪い。また、CDと違って盤質が予測出来ないこともちょっと悩み種ではある。しかし、よほどのことが無いかぎり聴けないということはないので、趣味の範囲と云うことでぼつぼつと集めて行きたいと考えている。盤質のリスクはあるが、「まとめて何枚」というようなものを探している。当然ながら中には悪い状態のものもあるだろうが、平均的な単価と送料から考えるとかなり安いので、まあ妥当となるものと思う。盤質に関しては、先のガラスクリーナーによる洗浄にて相当効果を上げていることもあり、傷その他決定的なダメージが無ければ、まあ聴ける範囲にはなろうかと楽観している点もある。先に仕入れた尾崎豊の17歳の地図が盤の見かけが悪く心配であったが、洗浄により相当聴ける状態にまでなった事が大きな自信になっているかと考える。まあ、この辺りは当たりはずれがあることを覚悟しての調達となるけれども。ぼつぼつと増やしていくといずれ置き場所が次なる課題となるかもしれない。なお、同じような感覚の人間も多いようで、格安の「纏めて何枚」のオークションは結構値段が動くようで、思うような落札はそれほどは出来ていないが。

レコードのクリーニングにはガラスクリーナーで相当の効果があること確認済であるが、このクリーナー自体はビニール製品でも対応可能とはなっているが、界面活性剤あるいは溶剤がどの程度含まれているのか、多少心配な点が無くもない。ノイズ対策としては、従来の水洗い、洗剤洗いに比べれば抜群の効果を示しているのであるが、気になるのは洗浄後の針先につくゴミの状態。まさかレコード盤が削れているのでは? と思うくらいにレコードによっては初回はゴミが付く。多少粘着性のある黒い物質なので、もしやこれは、とも思う次第。実際に再生させた音の状態では何ら問題が無いのではあるが、精神健康衛生上はあまり宜しくは無い。とは云え、ノイズたっぷりの再生では楽しめ無いのも事実。この辺りは少し長期的な観点で様子を見てみたいと思う。古いレコードがノイズ少なく再生出来る、と云うことはかなりの爽快感があり、またアナログ環境の充実と相俟って、納得出来る音を聴かせてくれる。

この章を「アナログ」として書き始めた時点ではこのような状態に発展するとは予想だにしていなかったのであるが。昨今はメインシステムの他、VEGAも、S-955も性格は違えども、それなりに「聴かせてくれる」状態に仕上がっており、PCオーディオの整備とも連携し、満足度は上がってきているかと思う。 ただし、先にも書いたが、VEGA再生時にPCからの高周波ノイズと思われるノイズについては、何らかの対策が必要と認識。また、PCオーディオ自体もリモートデスクトップにより、ぎりぎりとチューンアップしたPCをコントロールしているのであるが、この辺りはまだまだ使い勝手の改善の要があると思う。iPADでの再生コントロールが現時点では究極かとも考えているが、通常のリモートデスクトップでの制御ではあまり進歩がないかもしれない。この辺り、さらに研究、工夫が必要と認識している次第。再生用PCには音楽ファイルのDISKを搭載しているが、これをNASタイプ(無線LANルータに直接接続)にして、PC本体から遠ざけることも可能と考えている。このようなアプローチにて熱とノイズの対策を進めたいと思う。


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