オーディオ日記 第25章 アナログ(その14)2010年9月2日


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アナログに関していろいろと「復活的な?」チャレンジをしているのであるが、GT-2000、YOP-1、FR-64という組み合わせが非常にマッチしているというか、安心して聴ける音を出してくれる。また、カートリッジもAT-150MLXの新品を調達して使用しているので、スクラッチノイズも目立たなくなり所謂アナログの音を堪能している。あまり聴くことのないJAZZ系のレコードを引っぱり出してトライしているが、これらも思った以上にリラックスできる良い音である。この辺りはいろいろな相乗効果もあるようなので短絡的にこれが良かった、と云う訳ではないと思うが、このアナログの取り組み全体としては正解であったように考える。オークションで尾崎豊の初期のアルバムを手に入れて、CD(その後BLUE-SPEC CDというのも手に入れた)との比較などもしている。レコードは当然かなり古いので、程度も良くない(その分安かった)。最初に再生した際はかなりのノイズで、これは駄目かな?とも思ったが、レコード洗浄(今回はガラスクリーナーをたっぷりと使用してみた)を行ったところ、結構クリーニング効果が感じられ、それなりにノイズの低減もできたようで安堵している。今後この手段は他のレコードにも結構使えると考えている次第。ただし、やはり洗浄後の再生では針先のゴミの付着に神経を使う必要がでてくるが。なお、この古い「17歳の地図」が何とも心地良く再生できるのである。もちろん、完全には洗浄しれず、当然傷もあるので、それなりのノイズは残っているのであるが、元々の曲や録音の良さに加えて、何とも「ほっとするような」温かみのあるボーカルを聴かせてくれる。音量のせいもあるかもしれないが(CD再生ではついつい尾崎豊は大音量にしてしまうので)、CDより優しい音がする。(多分に気のせい、気分的なもの、とは思っているが)

このような現実から思うことは、CDやデジタルファイルからの再生と何がどう違うのか、まだまだ不可思議なことが多いと感じている。当然我が家の再生はアナログであってもDEQ2496を通しているので、一度デジタルへの変換とアナログへの戻しが発生している(それが例え24bit96KHzであったとしても)。一方でCDの音は24bit88.2KHzにアップサンプリングしているので、再生環境的にはほとんど差が無い。あるのは気分の問題か、16bit44.1KHZに落としこまれてしまった最初の段階でのデジタル変換か、CDトランスポートのピックアップ性能か。あるいはCDでは20KHz以上が原理的に再生できない、という部分か。アナログのカッティングの際のイコライズの影響か。先のあまり聴かないというJAZZのレコード再生にしても、アナログは何か「音の浸透感のある」高域に特徴があるように思えている。何と云うか、沁みわたる高域あるいは、実在感のある「うるさくない」高域と云う感じ。この辺りはまだまだ感覚的なもの、あるいは思い込みみたいなものが先行しているような気もするので、これからの秋の夜長(今はまだとても暑くて、クーラー無には音楽は聴けない季節なので)に、じっくりと比較してみようと思う次第。


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