試行錯誤しながらも、当面ソフトウエアあるいはSRC2496でのアップサンプリングは88.2KHzをメインとして採用することとした。また、各パワーアンプは-12dBに絞り込んで、C-290Vのボリュームにて音量コントロールをしている。合わせてPT-R9のクロスオーバー周波数を12KHzへ引き下げた。これらのトライは音の鮮度を求めてのトライであるが、それなりの評価は出来る感じである。ただし、アナログ再生においては、パワーアンプを絞らない方がどうも気持ちよいと感じている。ちょっと不思議なことではあるが。さて、GT-2000にFR-64を取り付けられるアームベースを仕入れた。(インターネットオークションでSAECアーム用の出品をしている方に、FR-64用を特別に作成してもらったもの)これはかなり仕上げの良い鋳鉄製でアームの換装も非常に簡単であった。まずは試し、という気持ちでやってみたが、改めてFR-64の作りの質の良さに感心した次第。今回入手したアームベースともしっくり来て、非常に良い感じであった。音については厳密な意味でGT-2000の標準アームと較べてどうなのか、となるとやはりちょっと聴きのレベルなので、完全には判然としないが、精神的な安心感は高い。この構成で聴いたチャイコフスキーのくるみ割り人形であるが、まさにこれは感動ものであった。もちろんアナログレコードとしての録音が良いので、当然といえば当然であり、それがアームとアームベースの差か、となるとさすがに明確にはできないが。一応セッティングをした後で、標準構成に戻したが、今後この辺りをどのようにしていくか、非常に悩ましいところ。現在の構成では必ずしも2台のアナログプレーヤを必要としないので、GT-2000+FR-64に固定してしまっても良いのであるが、何ともそれではDP-3000が勿体ない。GT-2000の純正アームをDP-3000の方に取り付けてしまうことなどを含めて、どうしようか、思案しているところ。GT-2000については、YOP-1との組み合わせなので、そこそこの価格で売却できるものであれば、それも一つの手かもしれない。DP-3000に入手したアームベースを取り付けた上でFR-64を使用して行くケースや、GT-750辺りを廉価にて仕入れて、こちらにFR-64を取り付ける、ということも充分考えられる。
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