オーディオ日記 第25章 アナログ(その11)2010年7月4日


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試行錯誤しながらも、当面ソフトウエアあるいはSRC2496でのアップサンプリングは88.2KHzをメインとして採用することとした。また、各パワーアンプは-12dBに絞り込んで、C-290Vのボリュームにて音量コントロールをしている。合わせてPT-R9のクロスオーバー周波数を12KHzへ引き下げた。これらのトライは音の鮮度を求めてのトライであるが、それなりの評価は出来る感じである。ただし、アナログ再生においては、パワーアンプを絞らない方がどうも気持ちよいと感じている。ちょっと不思議なことではあるが。さて、GT-2000にFR-64を取り付けられるアームベースを仕入れた。(インターネットオークションでSAECアーム用の出品をしている方に、FR-64用を特別に作成してもらったもの)これはかなり仕上げの良い鋳鉄製でアームの換装も非常に簡単であった。まずは試し、という気持ちでやってみたが、改めてFR-64の作りの質の良さに感心した次第。今回入手したアームベースともしっくり来て、非常に良い感じであった。音については厳密な意味でGT-2000の標準アームと較べてどうなのか、となるとやはりちょっと聴きのレベルなので、完全には判然としないが、精神的な安心感は高い。この構成で聴いたチャイコフスキーのくるみ割り人形であるが、まさにこれは感動ものであった。もちろんアナログレコードとしての録音が良いので、当然といえば当然であり、それがアームとアームベースの差か、となるとさすがに明確にはできないが。一応セッティングをした後で、標準構成に戻したが、今後この辺りをどのようにしていくか、非常に悩ましいところ。現在の構成では必ずしも2台のアナログプレーヤを必要としないので、GT-2000+FR-64に固定してしまっても良いのであるが、何ともそれではDP-3000が勿体ない。GT-2000の純正アームをDP-3000の方に取り付けてしまうことなどを含めて、どうしようか、思案しているところ。GT-2000については、YOP-1との組み合わせなので、そこそこの価格で売却できるものであれば、それも一つの手かもしれない。DP-3000に入手したアームベースを取り付けた上でFR-64を使用して行くケースや、GT-750辺りを廉価にて仕入れて、こちらにFR-64を取り付ける、ということも充分考えられる。

さて、もう一つ思案しているのはVEGAの扱いである。やはりメインシステムの圧倒的なクオリティと比較するとやむを得ないことかもしれないが、やはり解像度や音の静けさという点で僅かに不満も残る。今もVEGAでPOPS系を聴いているのであるが、これだけ聴いている状況であればかなり良いと云えると思うし、POPS系のボーカルなどは心地良い点もある。ただし、音に線の細い部分あり、この辺りの使いこなしが、キーポイントと考えている。現在はGEQのみで聴感に基づく補正を行っているが、まだベストではないな、という感じも残る。そんなこんなで迷いはあるのであるが、一応オークションに出して見てはどうかとも考えている。買い手が着くかどうかは分からないが。VEGAは長年憧れてきたスピーカーであるが、現在のメインスピーカーが既にほぼチューニング完了の状態まで到達していることもあり、1セットでも良いかなと。もちろん、少音量での再生などを考えるとVEGAにも存在価値は大いにあるのであるが、置き場所のこともあるし、気分によってスピーカーを切り替えるのも何となくせわしく、じっくりと音楽に向き合えていないような気もある。まあ、贅沢な悩みかもしれないが。


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