オーディオ日記 第25章 アナログ(その9)2010年6月13日


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我が家の3セットのスピーカ達はそれなりに個性も違うが、それぞれの個性が出せるようになってきた。今回メインシステムのパラメトリックイコライザ設定を少しいじったが、これについては、S-955の音を参考にしつつ、リアリティやプレゼンスという観点から、700Hzを少し幅広く増強して中域を充実させようという意図からのもの。合わせて2.5KHz付近を従来は控えめにしていたのであるが、ここは敢えてフラットとし聴感上の高域の落ち込みを防いでみようと考えた。現在メインシステムでモーツアルトを聴いているが、バランスもよく、非常に耳当たりが良い感じがして結構である。同様にVEGAについても同じような設定をしてみている。メインシステムの方が音に広がりや自然な感じが強いが、VEGAも似た傾向となりつつある。S-955は逆にある意味での自己主張が強く、その分音のリアリティというか、存在感があるとも云えるが、決して大人しい音ではない。このため、JAZZやボーカルにはそれなりに良い点がある。この辺り、中域の支配力の関係があるかもしれないと考え、若干の変更を行ってみたもの。まあ、今のところはこんなところかな、と。

さて、HPTCの方であるが、cPLAYでのアップサンプリング再生を安定させるべく、SSDを調達し、あらたにWindowsXPをインストールした。今回は敢えてSP2のまま利用することとし、余分なソフトウエア極力導入せず、音楽再生専用と考えてのセットアップを行った。このため、自動更新やウィルス対策なども行わず、止められそうなプロセスやスタートアップは極力そぎ落とした。また、グラフィックカードもこの目的のためにはずしてしまったし、背景や画面解像度も制限した。cPLAYの再生においては、メモリの設定にも気を使う必要あり、インターネットからの情報を頼りに、3GBオプションというものも設定した。これによりメモリ不足でエラーとなることも今のところは無くなった。おかげで、cPLAYによるFLACファイルの24bit96KHzへのアップサンプリング再生はかなり安定している。基本的にはノートPCからのリモートデスクトップ操作にてコントロールする前提であるので、不要なものは外した構成である。おかげでスタートストップも結構早い。自動更新を行わないので、徐々に起動が遅くなる、ということも無いであろう。なお、従来からHDDについては、そのままOSを残してあるので、必要であれば、起動時に起動ディスクをBIOSで設定変更すれば立ち上げることは可能である。(BIOSの設定変更にはキーボートが必要であるが)本当はHDDを内臓するのを止めたくて、e-SATA接続用のブラケットを購入したのであるが、何故かこの接続では正しくHDDを認識せず、こちらからのOS起動もうまく行かないので、従来のHDDはそのままSSDと同じように内臓している。ただし、FLACファイルについては、原則としてSSD側におかず、HDD側にライブラリを置くようにしている。その後FLACファイルへの取込みや、アナログディスクの取込みはあまり行っておらず、少しづつ対応しようとは考えているのであるが、僅かしか進んでいない。最終的にDP-90をSRC2496でアップサンプリングして聴くのと、cPLAYでFLACファイルを再生して聴くのとどちらが良いのかはまだ判然とはしていない。現時点では差があったにしても微妙なもの?と考えている次第。やはりPCからの再生は気軽なジュークボックス的な再生に軍配が上がるし、曲の順番を保ってしっかり聴こうという場合はDP-90が良いのかもしれない。

いずれにせよ、PCで聴く場合にも、従来のiTunesのような明らかに劣化した音からは大幅な改善がされていることは事実であり、この点は大幅に進歩があったと考えてよいと思う。それぞれの環境が結構整って来ており、2階のパソコンルームでの再生も基本はFLACをアップサンプリング(WINAMPでの再生の場合でもこちらはHPTC側とは違い、24bit96KHzとしている)しているせいか、音の鮮度もまあまあなので、こちらも捨て難いと云える。3セットのスピーカと環境をどう使い分けるか、ということが新たな悩み?になりつつあるかもしれない。


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