オーディオ日記 第25章 アナログ(その1)2010年3月27日


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我が家のメインシステムのチューニングはしばらく前から安定的に落ち着いて来ている。VEGAについてはまだまだ微調整の余地はあるものの、FOCALらしい特徴を出しながら、良い音を聞かせてくれている。ぐっと聴きこもう、という時はやはりメインシステムの圧倒的なリアリティが必要だし、ながら的に聴く分にはVEGAの気軽さも又良い。さて、本日久しぶりにアナログを聴いた。最初はVEGAでスタートしたが、すぐにメインシステムにスイッチ。メインシステムのチューニング、セッティングが申し分ないのか、アナログのクラッシクが素晴らしい。多少音量は大きめとしたが、音の実在感や輝かしさに思わず心を奪われる。なかなかレコードを聴く機会は面倒臭いこともあってないのであるが、改めてアナログの良さを見直した。もともとレコードをデジタル化して、パソコンに取り込もうと考えているのではあるが、ほんの僅かしか手がついていない状況にある。もちろんパソコンに取り込んで聴くのと、アナログのまま聴くのとどちらがベターなのか、真剣には比較していないこともあり、優劣はわからないが、将来的なことを考えるとやはりきちんとデジタル化しておくべきであろう。

さて、肝心のアナログプレーヤであるが、アームとカートリッジについては、現状不満は少ないものの、もはやターンテーブルがアウトに近い状態にあり、これを何とかしないことには安心して楽しめない。もちろん、一応は再生可能なのであるが、DP-3000は既にトルクが弱まってしまっていて、自力で回転を始めることが(特に使い始めは)困難な状況。まあ、すでに35年近い歳月が流れてしまっている機械なので、これもやむを得ないと考える。従い、通常のアナログ再生とパソコンへの取り込みの二つの観点から、いよいよアナログプレーヤの調達をすべきか、と思案している。もちろん他に欲しい機器が無い訳ではないが、まあ現状の再生環境に満足しているので、優先度を変えても良いかと思っている次第。さあ、アナログプレーヤ入手ととなると候補がやはり限られており、ヤマハのGTシリーズ、マイクロ精機のベルトドライブ、テクニクスのダイレクトドライブあたりとなる。テクニクスについては往年の名機であることは間違いないが、75年ころの機器となり、さすがに程度の良いものは少ないし高い。マイクロ精機については、BL91というベルトドライブプレーヤが狙い目であるが、アーム付きとなると結構高い。現在所有しているFR-64をそのまま使えるという選択が一番望ましいと考えており、アームレスの機器を探そうと思案している。ヤマハのGTシリーズは他の機種に比較すれば若干新しくオークション等では出物も多い。ただし、GT-2000クラスとなると結構人気があるせいか、価格は高めである。多少は気長にオークションで探さねばならないと覚悟はしているが、やはりこれぞ、という機器が出物となったら思い切らないと手には入らないであろう。

なお、デジタル化した曲については、現状のCDと同様にFLAC形式での保存とするつもり。従来トライで取り込んだものはMP3としているのであるが、やはりここはFLACに統一しようと思う。又、レコードのスクラッチノイズを除去すべきかどうかは多少悩ましい点であるが、過去にトライした「さざなみ」というフリーソフトウエアがかなり使えるので、この辺りも挑戦しながらデジタル化のライブラリを拡充させていこうと考えている。この先、あらたにアナログレコードを仕入れることはあまり無いとは思うが、過去に親しんだ音楽を比較的良い音で聴けるようになるのであれば、それもまた楽しいと思う。


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