オーディオ日記 第24章 回帰(その8)2010年 1月24日


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VEGAの調整が大分進んできた。高域ユニットの音圧が勝ちすぎる部分をグライコで補正し、さらにパラメトリックイコライザで味付けの基本方針は変わっていないが、2.5KHzと7KHzのポイントはVEGAではどうも周波数補正を行わない方が気持ち良い感じがする。グライコでベースを完全にフラットに出来ているわけではないので、メインシステムの三つ山特性のセッティングの流用だけではこの辺りはうまく行かないのであろう。このセッティング状態で聴くJPOPのVOCALについては、非常に満足感が高い。高域のクリアー感を保ったまま全体がかなりスムーズになり、VOCALについても明晰さがしっかりと出て丸である。やはり7KHzをメインシステムと同様の設定とすると持ち上げすぎとなり、多少の引っかかりが出るのかもしれない。同様に2.5KHzを押さえてしまうとVEGAの持っている特長とポテンシャルをうまく引き出せないのかもしれない。ユニットがホーンではないので、この辺りの帯域にはそれ程ピーク感がないので、かえって絞らない方がストレートにVEGAのVOCAL再生の良さを享受できるのかも、と考えている。現状このような設定でJPOPを昨日からずっと聴き込んでいるが、ほぼ帯域バランス的には満足、という状態である。クラッシク系との同居については、これからのチャレンジであるが、VEGAをサブシステムとして、VOCALを中心に使用していく、という手もあろう。なお、最終的にはTC120TD5だけにアッテネーションを加える構成としたいが、これを固定抵抗で行うか、アッテネッターを使用する構成とするか、ちょっと悩ましいところ。先にもトランス型アッテネッターの売却を残念と記述したが、この手の機器はもう手に入らないかもしれない。通常の抵抗型アッテネッターであれば固定抵抗での試行錯誤のほうが安上がりと思うので、この辺りのやり方を工夫してみたい。いずれにせよDEQ2496によって周波数補正を始めとする調整が比較的スムーズに出来るのは大変ありがたい。これが通常のアッテネッターだけであれば、なかなかここまでの微調整は難しいと思うので。いろいろな曲を聴きながらさらに設定を追い込む必要があるが、VOCALの部分は高域のスムーズさとあわせて声のリアリティがあり、低域も多少ゆったり目であるが不足なく、多様な曲もうまく再生してくれている。メインシステムと比較するとまだ高域が出すぎかも、と思わせる部分があるが、この辺りの特徴を殺さずにどのように絶妙なバランスに近づけるか、これが今後の課題であろう。


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