オーディオ日記 第24章 回帰(その7)2010年 1月17日


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引き続きVEGAの調整を行っている。VEGAの持つ中高域を生かしながら落ち着いた周波数バランスとすべく、ちょこちょことグライコ、パラメトリックの設定をいじっているが、ほどほどに良い状態にはなるものの、オールラウンドにベター、という決定には至っていない。ベースの素性は良いのであるが、クラッシクとJ-POP(特にVOCAL)との両立という目指すべきポイントのクリアーには残念ながら至っていない。恐らくTC120TD5の能率はオリジナルのユニットから若干能率が増強されているようにも思われ、そのままの状態では高域オーバーとなり、バランスが取れない。グライコの設定で高域のアッテネッター代わりとして、2.5KHz辺りから上を-2dBとなるように補正しているのであるが、この辺りでまあまあバランスが取れているような気がする。やはり最終的には高域のユニットに単独の抵抗等を挿入して減衰させ、音圧の絞込みを行わねばならないかもしれない。なお、その他の帯域であるが、VOCALの再生に於いてどこかの部分に少し引っかかる(やや出過ぎの帯域?)があるのであるが、その周波数の特定と補正が仕切れておらず、結構試行錯誤状態となってしまっている。ある曲にははまる状態には出来るのであるが、音楽をいろいろと変えるとやはり少し気になる部分が顔を出す。これを抑えようとするのであるが、オールマイティに壷に嵌まったとはならない。この按配、加減が非常に難しい。やはり単純に聴感に頼っているだけでは普遍的なバランスに到達するには時間がかかってしまうのかもしれない。そうなると、DG-48などを調達し、測定をした上でのセッティングが望ましく、DG-48の購入が次の課題となるであるが、メインシステムが非常に落ち着いた状態にあるので、VEGAの調整だけで、それだけの投資を行うことは何とも躊躇してしまう状況にある。まあ、懸案となっているDC-91後のDACの調達と絡ませれば、余分な機器を調達しなくても済む、ということも云えるのであるが。全体のバランスを取るという設定においてはまた、低域の扱いも意外と難しい。低域と中域のユニットのクロスオーバーが低い(200Hz)ためかもしれないが、普段は低域が少なめに感じられ(その分中高域の透明感は高いのであるが、いざ低音部分の再生となるとなるとバスレフのチューニングもあるのか、ややダブついた感も出てしまう。この点は設置位置が現在の置き方ではメインシステムとの干渉を最小限にするため、制約を受けてしまっているため、止むを得ないか。いずれにせよ、DEQ2496の調整においては、メインシステムと同様の設定で気に入った状態となるとは限らないので、VEGA自体の特徴と良さを生かしながらのチューニングとして行きたい。中高域の透明感をしっかり出してこそ、FOCAL/JMLabの特徴といえるし、サブシステムとしての価値もあろうかというものである


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