正月休みの時間をフルに利用して、VEGAの調整を続けている。やはり高域のある帯域に引っかかり(出すぎのところ?)があり、どの辺りの周波数なのか試行錯誤してみた。最終的はマイクロフォンによる測定のお世話になって、4~5KHz辺りにかなりのピークがあることが確認できた。まあ、あんまり正確ではないと思うけれど。やはりこのピークが音の全体の感触を好ましくないものにしていると考えた次第。このピークをつぶす方法として、TC120TD5の高域に抵抗を入れて補正することも考え、一度ユニットをはずしてみたが、半田付けによる結線がされているので、簡単には対応できないのでこの方法は諦め、DEQ2496による補正を行うこととした。ピークとして明らかな4KHzを落とすべく-4dBの補正量とし、その前後も試聴を繰り返しながら、ややレスポンスを落としている。この状態で聴くと気になっていた高域部分がちゃんと抑えられていることもあり、まずまずの音となった次第。なお、全体的な味付けとしては、2.5KHz付近をなだらかに落とし、630Hz付近をやや持ち上げ。あとは超高域部分と不足しがちな63Hzあたりを補強、と概ねメインシステムの三つ山特性をモディファイしたもの。さて、結果であるが、トータルには大分好みに合ってきたように感じる。全体的なイメージとしてはやはりFOCALらしい(?)隈取りのしっかりした、ちょっと濃い目の味の音は変わらず。ただし、全体のバランスが取れてきたようで、音楽そのものをリラックスして聴けるようになってきたし、一つ一つの音の質も高いと感じる。
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