オーディオ日記 第24章 回帰(その6)2010年 1月 3日


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正月休みの時間をフルに利用して、VEGAの調整を続けている。やはり高域のある帯域に引っかかり(出すぎのところ?)があり、どの辺りの周波数なのか試行錯誤してみた。最終的はマイクロフォンによる測定のお世話になって、4~5KHz辺りにかなりのピークがあることが確認できた。まあ、あんまり正確ではないと思うけれど。やはりこのピークが音の全体の感触を好ましくないものにしていると考えた次第。このピークをつぶす方法として、TC120TD5の高域に抵抗を入れて補正することも考え、一度ユニットをはずしてみたが、半田付けによる結線がされているので、簡単には対応できないのでこの方法は諦め、DEQ2496による補正を行うこととした。ピークとして明らかな4KHzを落とすべく-4dBの補正量とし、その前後も試聴を繰り返しながら、ややレスポンスを落としている。この状態で聴くと気になっていた高域部分がちゃんと抑えられていることもあり、まずまずの音となった次第。なお、全体的な味付けとしては、2.5KHz付近をなだらかに落とし、630Hz付近をやや持ち上げ。あとは超高域部分と不足しがちな63Hzあたりを補強、と概ねメインシステムの三つ山特性をモディファイしたもの。さて、結果であるが、トータルには大分好みに合ってきたように感じる。全体的なイメージとしてはやはりFOCALらしい(?)隈取りのしっかりした、ちょっと濃い目の味の音は変わらず。ただし、全体のバランスが取れてきたようで、音楽そのものをリラックスして聴けるようになってきたし、一つ一つの音の質も高いと感じる。

メインシステムとの比較では音全体の静けさ、自然さや包み込む感じなど、やはり物量、規模の違いを感じるところがあり、軍配を上げるなら、メインシステムの方が音質的には格段に(?)高い(と思う)。一方でVEGAも調整の結果が良い方向に出ていることもあってか、かなりの透明感を出すようになってきたし、なによりも音楽がビビッドであると感じる。音のまとまりも出てきたので、HTPCからの音楽を多少控えめな音量にてパソコンなどを操作しながら「乍ら聴き」するには充分と云えるかもしれない。本日はちょうどお正月休みの最後の日でもあり、多少時間がかかったが、やっとこさ、VEGAの音に纏まりが出てきて良かったと思う。問題はしばらく一階に置いておくか、2階に移動させるか、という点であり、また、さらにVEGAのポテンシャルを探るのであれば、バイアンプ方式で接続してみるなどの手も考えられるので、遊びの種は尽きない。まあ、あまりVEGAに注力してしまい、メインシステムが疎かになってもいけないが。


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