オーディオ日記 第24章 回帰(その5)2009年12月30日


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引き続き、VEGAの調整に勤しんでいる。ツィータも若干こなれてきたかと考え、抵抗をはずしてスルー接続とした。プリ、メイン間の接続のケーブルをZAOLLAに変えたせいではないと思うが、大分すっきりとした感じで、当初ほど高域勝ちには感じられない。イコライザ設定は全くオフ、パラメトリックイコライザはメインシステムと全く同一の三つ山設定を流用して様子を見ている。ボーカルなどのPOPS系はかなりいける。クラッシクも小編成であれば悪くない。ただし、時として高域に引っかかる部分が出るような気がする。概ね透明感もあるのだが、この辺りはメインシステムと同列で比較するのは酷かも。いろいろと聴き比べるとやはり高域のレンジやスムーズ感はメインシステムの方がベターと感じる。やはり、音全体のS/N感というか静けさというか、その辺りはかなりのものがあるし、音量を上げても音が崩れない。一方で気楽に聴く部分、あるいは音楽の楽しさみたいなところはVEGAも秀逸。ある程度の音量を与えるとVOCALも存在感があってかなり良い。ただやはり、時として声の上の方の帯域というか、高域のどこかに多少引っかかる部分がある。現在のところ、その原因は定かではないが、この辺りの追い込みが鍵となりそう。どこか特定の周波数にピークがあるのかもしれないので、徐々に煮詰めて行こうと思う。高域は上の方まで伸びている印象は比較すれば少ない。総じてVEGAの方が音色は濃い、と云えると思う。あるいは音の色彩感がある、とも云えるか。また、低域は量感的には比較的しっかりと出ているので、音楽の土台など体感としてはOK。ただし、部分的にはやや緩い面もあり、一部のJAZZなどではFATとなるところも感じられる。どの辺りの周波数帯域なのか、ちょっと微妙であるが、80~100Hz界隈であろうか。設置している位置をいろいろと動かしているので、まだこの辺りをきっちりとイコライザで補正するところまでは行っていない。肩肘張らずにほどほどの音量にて音楽を楽しむには最適かもしれない。なお、現在はP-360をメインシステムと切り替えて使用しているが、これについても、ブリッジ接続で使う方法や、中高域を分けてバイアンプ方式で使うなど、いろいろな対応が考えられる。が、あまり大げさな結線方式としてしまうと、気楽に聴く部分が損なわれてしまうので、その辺りは考えどころかな、とも思う。中高域のある程度しっかりした部分を特徴として残しながらのチューニングが望ましいと考える次第。全く同じ質感にしてしまうのであれば、並列に置いておく必要はないので。

なお、将来的に、2階に上げるのか、メインシステムの横に置くのか、これは思案のしどころ。現状は2階のサブシステムであるS-955は(冬なので部屋が寒いせいもあるのだが)ちょっとご無沙汰。ただし、ポテンシャルはあるスピーカーなので、単に売り飛ばすには惜しいし、大した金額にはならないと考える。まあ拾ってきたものを素人がリストアしているものなので、当然と云えば、当然であるのだが。この辺りは一通りのチューニングが終わったところでおいおいと考えて行くことになるであろう。場合によっては、高域のリボンのみをうまく活用して、高域を補うようなことも考えられなくはないかも。実験要素としては、PT-R7Yをコンデンサーと抵抗をかませて、付加してみることなども考えられそう。なお、VEGAを一階に置いておくとした場合、真空管のアンプを奢るのはどうだろうか、と多少真剣(?)にインターネットを検索している。最近は中国を生産拠点としたトライオードという日本メーカーのものが量的にも出回っており、それなりのデザインで検討には充分値する。もちろん中国直のメーカーのものもインターネットオークション等で調達の可能性はあるのだが、安物買いになりそうで、これはやはり自制すべきか。


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