我が家のメインシステムと比較試聴しながら、VEGAのセッティングを行っている。やはりツィータユニットが新しいためか、全体に高域勝ちであるため、いろいろと考えてみたが、暫定策として中高域に6Ωの抵抗を入れてゲインを落としている。さすがに6Ωを入れてしまうと低域の膨らみが出過ぎるので、ここはDEQ2496にてクロスオーバー付近(200Hzがカタログ値)から下をグライコ機能にて-2dB下げている。また、同様にDEQ2496のパラメトリックイコライザを使い、三つ山特性となるように調整を実施。この辺りの調整具合は比較試聴しながらであるが、DEQ2496の柔軟性のある使い勝手によるものが大きい。ある程度調整が進んだ状態での音であるが、メインシステムと似てきつつはあるが、それでも音のキャラクターの違いがある。一つは音のメリハリであろうか。または隈取り(?)、いずれせよ周波数バランスだけではない、JMLabないしはFOCALの良さが表れて来ていると思う。多少元気の良い音と云えるかもしれないが、その分気楽に聴けるかもしれない。J-POPではボーカルがくっきりした印象。まだ多少さしすせそ部分に強調感が無いとは云えないが、これをあまり丸くしすぎると味がなくなるし、音がつまらなくなってしまうかも。総じて音の味は濃い、と云えると思う。クラシックはピアノ、小編成の弦などかなりいける感じ。長年気にしていたスピーカーであるが、セッティングが進むに従い、音としては非常に馴染んで来るような感じがする。ある意味我が家のメインシステムと対比させながら、ブラッシュアップさせて行くには良いスピーカーかも。
|