オーディオ日記 第24章 回帰(その4) 2009年12月27日


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我が家のメインシステムと比較試聴しながら、VEGAのセッティングを行っている。やはりツィータユニットが新しいためか、全体に高域勝ちであるため、いろいろと考えてみたが、暫定策として中高域に6Ωの抵抗を入れてゲインを落としている。さすがに6Ωを入れてしまうと低域の膨らみが出過ぎるので、ここはDEQ2496にてクロスオーバー付近(200Hzがカタログ値)から下をグライコ機能にて-2dB下げている。また、同様にDEQ2496のパラメトリックイコライザを使い、三つ山特性となるように調整を実施。この辺りの調整具合は比較試聴しながらであるが、DEQ2496の柔軟性のある使い勝手によるものが大きい。ある程度調整が進んだ状態での音であるが、メインシステムと似てきつつはあるが、それでも音のキャラクターの違いがある。一つは音のメリハリであろうか。または隈取り(?)、いずれせよ周波数バランスだけではない、JMLabないしはFOCALの良さが表れて来ていると思う。多少元気の良い音と云えるかもしれないが、その分気楽に聴けるかもしれない。J-POPではボーカルがくっきりした印象。まだ多少さしすせそ部分に強調感が無いとは云えないが、これをあまり丸くしすぎると味がなくなるし、音がつまらなくなってしまうかも。総じて音の味は濃い、と云えると思う。クラシックはピアノ、小編成の弦などかなりいける感じ。長年気にしていたスピーカーであるが、セッティングが進むに従い、音としては非常に馴染んで来るような感じがする。ある意味我が家のメインシステムと対比させながら、ブラッシュアップさせて行くには良いスピーカーかも。

その意味で、我が家のメインシステムも良くぞここまで、という感慨があるほどまとまりが良く、透明感や静けさ、音の広がりなど申し分ない。一方でVEGAは多少元気のある部分があり、時に高域に僅かな違和感を覚えるようなフレーズが出ることもある。この辺りはツィータのエージングを待つのか、積極的に対応を図るのか微妙なところかも。なお、プリとパワー間の接続はZAOLLAに変更したので、スムーズさはアップしたかも(?)と考えている。今後の対応としては、しばらく一階でメインシステムと対比させながらのサブとして使用する予定。また暫定的に挿入している抵抗について、専用のアッテネッターを用意するか、4~5Ω程度の固定抵抗で切り替えながら使用するか、ちょっと悩みのところ。今としてみれば、トランス型アッテネッターの一組をオークションで売却したことが遅まきながら悔やまれるか。将来的な設置場所の変更や汎用性を考えるとやはりアッテネッターをちゃんと仕入れた方がベターかもしれない、などと考えている。


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