オーディオ日記 第24章 回帰(その3)2009年12月20日


TOP Audio Topics DIARY PROFILE LINK

8月に注文してから待つこと4ヶ月、やっとVegaが届いた。厳重にパッキングされて配送されてきたので、開梱にも一苦労。思っていたよりは傷も少なく美品と思う。懸案であったツィータ部分であるが、やはりというか予想通りTC120TD5に換装されている。確かに全く補修用にユニットを作るということはFOCALでもしないであろう。まあ、お蔭様で両側のユニットが交換されているので、しばらく心配はしなくても済みそうであるが。さて、肝心の音であるが、かなり期待値に近い。ツィータが新しいものであるせいかもしれないが、やや高域勝ちに感じる点もあるとは云え、J-POP等では気楽に聴ける雰囲気である。クラシック系ではやはりメインシステムと比較すると周波数特性が云々というよりも過渡特性というのか、トランジェントというのか表現は微妙であるが、音の静けさという観点では我が家のメインシステムの方が上である。現在のところ一階のメインシステムに干渉しないように微妙な配置を行い、試聴を繰り返しているところ。比較的低域がしっかりしており、音楽の土台はうまく再生してくれる。重量があるしっかりとした箱の効果であろうかと思う。またクラッシック系でも弦などの漂うような雰囲気は割りとうまく表現してくれる。ただ少し線が細い部分があり、この辺りのセッティングが鍵となりそう。また、ソースからアンプまで、どのような再生ルートとするか若干悩んだが、結局SRC2496、DEQ2496とも通して、アップサンプリングさせる経路としている。ただし、DEQ2496でのイコライザ設定はオフ、パラメトリックイコライザの部分は三つ山特性を残しながら、2.5KHzをメインシステムよりも僅か凹ませて見ている。同様に低域、高域部分もほんの僅か。逆に700Hz界隈はちょっと盛り上げ。いずれもプラスマイナス1dB前後ではあるが。現在のところ、スピーカーケーブルはありもの、プリ、パワー間の接続もZAOLLAを使っていないので、この辺りを徐々に整えながらの追い込みとなろうか。メインシステムと同じ傾向の音とするのが良いのかどうかは何とも悩むところではあるが、Vegaの良さを生かしつつ、メインシステムの音が補完できればいいかな、と考えている。一方で我が家のメインシステムは自分にとって相当馴染んで来ているのかも知れないが、肌に合うという状態になっているようにも感じる。スピーカーユニットの再生能力とマルチアンプシステムという物量もあるが、やはりそれなりのレベルに達成していることも改めて実感できた次第である。この先まだまだいろいろと変遷はあるかもしれないが、進みつつ、戻りもしながら、新たな挑戦を続けて行きたいと考えている。


next back