オーディオ日記 第23章 迷い(その3)2009年 8月 5日


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積年の想いと新たなチャレンジ両方の意味を込めて、JMLab Vega2を購入することとした。Vegaは1992年にステレオサウンドでグランプリを獲得した製品であり、発売当時オーディオフェアーで遭遇の機会に恵まれた。この時はパッと聴きであるが、従来にないスピード感のある音であったことに強い印象を残した。当時としてはサイズの割に高価であり、所有をすることを考えてはいなかったが、折に触れ思い出す機器でもあった。現在はJMLabの名称を使わず、元々のユニットメーカーのFOCALという名前で製品を出しているが、こちらについてもやはり同様に強い印象を持っていた。(古くはMicronKaratt(?)など)最近の比較的安価な製品を試聴した際も、その音の生きの良さに感服した次第。しかしながら、廉価モデルはデザイン的に難があり、所有意欲を掻き立てられるほどではないため、ユニットの調達(FOCALブランドでカーオーディオ用のユニットが販売されており、人気も高い)やプロ用のアクティブ型(アンプ内蔵)のモデルに食指を伸ばしていた次第。廉価モデル以外となるとグッと価格が高くなること、デザイン的にもやや特徴があり過ぎて、これもまた悩ましいという状況にあった。Vegaはこの点比較的コンパクトなサイズであり、デザイン的にも当方の好みにマッチするものであるが、如何せん発売時期から相当の年月が経過しており、出物に触れる機会はほとんどなかった。

つい先日Vegaの上級機種であるAlcorというモデルが比較的安くインターネット上にあることを発見し、つらつらと考えてはいたのであるが、結局決断はできなかった。さすがにもうVegaが登場することはないよな、と思いつつ検索をかけると、何とVega2という後継モデル(デザイン等は全く同一のようであるが、ツィータユニットのみがケブラーからチタン(?)に変わっているように見受けられた。確かではないが)がこちらも比較的安く掲載されていた。早速コンタクトを取り、外観写真などを送ってもらったが、やはり年代の経過もあり、傷もそれなりについてしまっているので、大いに迷った次第。しかしながら、ユニットさえしっかりしていれば積年の想いもあることだし、いずれFOCALのユニットにはチャレンジしようとしていたこともあり、サブ機にすることを想定して思い切った。今週末位には到着する予定であるので、今からあれこれとチャレンジの内容を想定している。 まずは設置の方法や置く場所であり、アンプとの結線についてもバイワイヤー、バイアンプと楽しみの空想は尽きない。写真でしか見ていなこともあり、外装の具合など結構気になるのではあるが、場合によってはお化粧直しを行っても良いかな、と考えている。もちろんこの辺りは変に手を加えない方がベターなのかもしれないが、部分的な対応も可能かと。また、ユニットについてはショップの弁によれば問題ない、とのことであるが、とくにツィータについては経年もあり、多少の心配がある。

こちらもいろいろと検索した結果、TC120TD5というOEM用のユニットが海外では販売(E-Speaker.comというところでは98ドル)されている(日本では残念ながら手に入らないらしい)ことを確認した。このユニットがVega2と互換性があるのかどうかはこれから詳細の確認をするつもりであるが、ユニットのサイズや形状から云えば、適合出来る可能性は高い。これを予備ユニットとして海外調達できる可能性があることだけでも確認できたので安心材料である。また、同様にミッドレンジの5インチ径のユニットも同じような(サイズは同じでもコーンはケブラーではないが)ユニットの調達の可能性が確認できた。ただし、こちらはバッフル板に対して背面取り付けとなっているので、現物状態を確認してからの判断となろう。中域のユニットはすぐに取り替える必要性は多分ないであろうし。もちろん、オリジナルのユニットが手に入れば大変ありがたいとは考えているが、経年からすれば、多分それは無理であろうし。いやいや、何とも到着が楽しみである。


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