オーディオ日記 第23章 迷い(その1)2009年 6月21日


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DG-48の導入を目指して、DC-91とPT-R9を売却した。そこそこの値段で売れたのはありがたいことであるが、まだDG-48の購入については踏ん切りがついていない。あれやこれや考えつつ、多少セッティングを変えている次第。 そういう意味で多少大きな構成変更があったので、新章としたが、現在は「迷い」の心境である。確かにDG-48は欲しい機器であるが、DEQ-2496で充分役に立っているのでは?という思いもあるのも事実。新品購入に関してはやはり機能と値段のバランスが今一つの感もなしとはしない。いずれは中古が出回るであろうから、それを待つのもひとつの手かもしれない。

さて、セッティングであるが、クラッシクを中心にピラミッドバランスの安定感を求めて、クロスオーバーを800Hzに戻して試行錯誤している。800Hzでは全体がやや重くなる感じもするが、パラメトリックイコライザを使用して、味付けをしている。ここもやはり650Hzあたりなのか、と迷うところであるが、40Hz、450Hz、6.3KHzをわずかにブースト、2.2KHzを少し下げるセッティングにて、全体のバランスをコントロールしながら、三つ山の周波数特性を目指している次第。ただし、中域は-12dBまで上げている。今のところ、クラシックを聴くことが多いので、このセッティングにて様子を見ているが、まあまあ納得できている次第。やはり低域の安定感が重要かもしれぬ。なお、このところステレオサウンド誌でもこのDG-48をメインにしたイコライザ調整の記事が多く、毎号紙面を賑わしている状況につき、関心は高いのであろうと想像できるし、我が家のシステムにあってはやはりイコライザ無しでは好みの感覚に合わせるのは難しいものがある。一方でDC-91を外した構成であるので、DAC部分については悩みが深いところ。ただし、決定的な不満になっていない点が新機種の購入意欲に結びつかない。まだ、適当な価格で欲しいと思えるDACが少ないのも事実。BRYSTONというカナダのメーカーのBDA-1というプロ用機に多少の触手が伸びているが、まだ日本市場への投入が本格的にされていないようで、国内での評価記事はほとんど無い。海外ではそれなりに評価されているようであり、また、アップサンプリングが行える点が我が家的には好ましい。もちろんWINAMPにてソフトウエア的に行うとの、どのような差があるのかは判らないが。

なお、PT-R9についてはシングルスタックとして、16KHzクロスに変更し、セッティング位置も若干後ろにずらした。ピラミッドバランスを目指して、多少高域を落とすように考えているので、今のところ、あまり不足感はない。この辺りまでやってくると、正直次の打ち手があまり見えて来ない、というところが実感か。現状は充分よい音がする、ということも多く、さりとて、さらに次があるのでは、とも考えられてきりがない。DC-91の場所がぽっかりと開いていしまっているので、ここはいずれにしても埋めておきたいとも思うし。もしかすると一度違う方向にチャレンジを振ってみないとだめなのかもしれない。そういう意味ではFOCALのスピーカーをチャレンジとして導入してみるなど、一つの手かもしれないし、また回り道かもしれぬ。てな訳で「迷い」は尽きない。退職金をもらったことや、引き続きそこそこのお給料をいただけているので、それほどケチらなくても良いのでは、とも思うこの頃ではあるが、やはりコストパフォーマンスが自分にとっては最重要とも考えている。限られた範囲にて、如何に工夫し、ベストの音を出していくか。迷いつつもやはりこの方向でチャレンジを続けたいと考えている。


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