オーディオ日記 第22章 新たなる旅立ち(その6)2008年12月31日


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早いもので、2008年も大晦日である。今年は年末年始の休暇が9日間もあるが、(お金も無いので)どこへも行かず、PCオーディオにいろいろと挑戦している。まずは先にDEQ2496での自動補正に対して、微妙なチューニングをかけている。SUP-L11の低域に抵抗を入れるやり方はちょっと精神的にはよろしくないので、音がどうのこうのという前に取り外した。レベルはP-102にて-10dBとしたので、F-20からのノイズに対しては若干の対策となっているか。さて、この状態からのチューニングに際して、最近ほとんど使用していなかったB&W Solidを繋ぎこんで、サブとして聴けるようにした。これはHTPCのサウンドカード(SE-150PCI)からアナログ出力を取り、C-290VからP-360にアンバラ接続でつないで(間にBERINGERのエンハンサーを入れたところが味噌か?)省電力にて音楽が聴けるようにしたもの。最近はPCベースでのジュークボックス的な再生が多く、「聞き流す」ような聴き方の際に、電気代を気にしつつもまあまあ聴けることを目指したもの。PCからの再生音が比較的まとまってきたこともあって、これが意外にいける。もちろん細かく云えばきりが無いのであるが、BGM的に考えれば合格点か。

この構成で聴くボーカル等が音の厭味が少なくリラックスして聴けることもあり、この バランスを参考としながら、メインのレベル調整を行ってみた。もはやあまり大きくいじる点は少ないのであるが、自動補正もあって多少高域が勝っているような気もしたので、SUP-T11のレベルをF-20にて-1.0dBほど下げてみた。トータルで-11.0dBというレベルとなるが、おとなしい印象で結構丸。高域についてもちょっと見直して、16KHzのクロスオーバーという設定としてみた。この設定で昨日はDVD(トップガン)を再生してみたが、C-290Vのコンペンセータを入れたこともあり、低域にも量感がありグッド。そういえば昨日のDVD再生ではパラメトリックイコライザを追加設定したのだっけ。この点はちょっと再評価が必要かも。

再生環境の設定とは別に、HTPCの操作をノートPCから行うことが出来る「リモートデスクトップ」環境を作成し、ノートPCから操作可能とした。なお、このリモートデスクトップの環境設定には若干ながら難儀したが、窓の手による自動ログオン(ユーザーにパスワード設定が必要となり、このパスワード入力も起動時に自動的に行ってくれる環境)や、リモート側からシャットダウンや再起動も出来るようにしたので、50インチプラズマをモニタとして電源を入れる必要が原則として無くなった。(これも電気代の節約の観点からはグーかな)全体として楽チン操作での対応ができるようになり、複数のPCを用途別に使用できるなど、利点も多い。次にSE-150PCIを使用しての録音を行った。いきなりリモートデスクトップ環境からの操作でやってみたが、これはどうもうまくない。原因は正確には不明であるが、録音時に音が飛ぶ現象が発生してしまう。リモートデスクトップをどうも繋げっぱなしにしておくことが問題のようであることまで分かったので、録音の最初と最後のみ、リモートデスクトップでコントロールし、途中は接続を切っておくことで、対応ができたかと思う。さて肝心の音のほうであるが、さだまさしの未取り込みのレコード数枚をトライしてみた。これは中古で買ったレコードなので、ノイズが多く、ちょっと敬遠していたものであるが、まあまあ音は良く取り込めている。問題はスクラッチノイズなので、フリーソフトをいろいろと検索し「さざなみ」という奴を使ってみた。従来この手のノイズ除去では音が格段に悪くなってしまい、使用には耐えなかったのだが、このソフトは結構使える。スクラッチノイズを取るレベルも3段階くらいの設定ができるので、状況に応じて使い分けるなどが可能である。

試しに相当古くノイズだらけのレコード(映画音楽への招待という、どこからもらったか分からないくらいの古いレコード。ただし、良い曲が入っており、とても懐かしいもの)でも試してみたが、レベルを分けて2回のノイズ除去を行うことで、何とか聴ける状態までとなった。音質については、さすがに劣化はあると思うが、ノイズが減少した効果が大きく、大変にありがたいソフトであることが分かった。さだまさしのレコードも結局6枚ほど取り込み、FLACファイル化を行った。本来はすべてを曲単位に分解すべきなのであるが、これは今後の作業として、まずはA面、B面の連続のまま、としてある。いずれ暇を見て対応しようとは思うが。また、EACを使用してのMOZART全集のFLACファイル形式での取り込みを開始している。これについては、リモートデスクトップを十全に活用して、HTPCのCPUパワーを使いながら、ノートPCで操作、ということもあり、結構スピーディーに取り込みが出来そう。ここまで24枚の対応を行ったが、ファイル名など事前にいろいろと検討していたこともあり、すんなりと時間をそれほど取らずに出来ている。iTunesの取り込みではファイル名やらコンピレーションの設定とフォルダーの関係など、結構泣かされたが、EACではそのようなことは全くなく、すんなりとFLAC化できるし、そのままWINAMPへの取り込みも完了できる。 さて、このような流れの中で、2階のメインPC用のサウンドカードが欲しいのであるが、これも何とかオークションにて廉価に入手できないか、虎視眈々としている。また、B&Wくらいのサイズでより音の良い小型スピーカもできれば欲しくなり、FOCALやELACなどを候補にこの先いろいろと検討してみようと考えている。


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