コンピュータオーディオ周りに一通りの成果が感じられるようになってきたので、再度オーディオ本体の環境をチューニングすべく、DEQ2496の自動イコライザ機能を利用してみた。始めは両チャンネル同期モードとしてトライしたが、次にデュアルモノモードを使用し、左右別々の調整を実施した。わずかなセッティング上の違いは出るが、大枠は同期モードとも大差がないイコライズとなった。スピーカー周りは先週のセッティングと変えていないので、各周波数のレベルがどうなるかと思っていたが、意外に常識的な補正であり、普通の音が出てくる。ただし、100Hz以下の低域は両チャンネル同期モードでのセッティングを左右とも適用している。8KHzから上は自動イコライズでも全く左右とも同じ内容で4dB 程度の増強となっており、この部分はそれほど感覚的なものとの差はないが、1,250Hz辺りから、5,000Hz位までが従来のセッティングより大分レベルがかなり下がった状態である。やはり、従来を感じていた多少の圧迫感はこの辺りの帯域のレベルに依存していたのであろうか。また、630Hzや200Hzなど、いくつかの周波数にピークがあるとみられ、その辺りが抑え込まれている。従い、音の全体の感じは「おとなしい」という感触があり、また妙な強調感がなく、かなり聴き易い。やや、迫力不足か、という感じもしないではないが。低域も63Hz以下のイコライズが功を奏しているか、やせた感じも少ない。ボーカル帯域は全体の感触同様にやはりおとなしめであるが、ピークが抑えられているせいか、耳障りな感じが少なく、多少ではあるが気持ちの良いエコーが感じられる。従来はあまり自動イコライズを信用してこなかったが、このセッティングは「意外に使える」という感触である。これをベースに結局は微調整をかけることになるのかもしれないが、まずはこのおとなしいセッティングでしばらく聴いてみようかと考えている。PCをジュークボックス代わりとして、ランダムに音楽を流す聴き方の場合は、この聴き易さの感じは結構ありがたいかも。
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