オーディオ日記 第22章 新たなる旅立ち(その2)2007年12月29日


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早いもので、もう2007年も終わろうとしている。50インチプラズマが最近はパソコンのモニターとして大活躍である。古いパーツの流用であったHTPCの内容を一新して、音楽専用機に近い形にしつらえた。マザーボードをHDMI端子付きのものに変更し、プラズマへはHDMI接続とした。これにより画面の綺麗さが格段に向上し、またHDMIケーブル経由にてプラズマ側でも簡易的に音楽を再生できるようになった。これは、軽く音楽を聴きたい時には省電力なので、大助かりだし、まあまあ聞ける音になっている。なお、HDMI接続はアナログRGBとは画面の綺麗さが雲泥の差で、非常な高解像度(パソコン表示は1600 x 900とし、縦横比が本来の比率となるような設定で使用中。フルHDパネルなので1920 x 1080も可能であるが、文字が小さくなりすぎてパソコン画面としては実用的ではない)で、写真等も滲みなく非常に綺麗に表示される。フィルムからスキャンした家族の写真データ(最近やっとこすべてのフィルムのスキャンが終了した)の表示はもうRGB接続で見る気がしない。(それくらい画面の滲みがなく、綺麗に表示される。デジカメ写真はさらに解像度が上がって見える)

また、USB無線LANも取り付けインターネットへの接続を可能とした。これにより、こちらのPCでのiTunesへの音楽取り込みがメインとなった。iTunesへの取り込みは最初128Kbpsのビットレートとしていたが、音質の観点から、192Kbpsあるいは256Kbpsへの取り込み直しをほとんどのCDについて実施した。やはり256Kbpsくらいのビットレートが音質的には良いような気がする。一部320Kbpsも試しているが、まだ効果のほどは定かではない。なお、この対応は先のHTPCの変更に際して、DISKも一緒に載せ換えて500GBにしたため現状は全く以って余裕である。なお、このビットレートをあげるための取り込みでは例によってiTunesのライブラリ管理機能の不備なのか、ファイルがキチンと置き換わらずダブってしまったり、と結構苦労させられた。また、肝心のCDDBが取り込みタイミングの差異により、若干でもタイトルや曲名が変更となっていると同一のCD、曲と認識(当然ながら)されずに重複してしまう問題もあった。

さて、音の方であるが、いろいろな試行錯誤の上でE-302を使用する3WAYマルチアンプに戻し、リボンのダブルスタックを16KHzのクロスと、-4dBの設定(トランスアッテネッターを介して)とした。SUP-T11はF-20にて-12dBとやや高めのレベルであるが、中低域を少し持ち上げて、2~3KHzを心持落としていることにより全体として透明感があり、スムーズで気持ち良い。リボンはダブルスタックのまま、従来よりクロスを下げた分、レベルを落としてみたが、これがほどほどで具合が良い。スピーカーのセッティングは若干内振りにしているので、音像のうまくまとまるようである。透明感を今ひとつ出したくて、従来から苦労してきたが、何とか合格のレベルかと納得している次第。やはり高域専用のアンプにて正しく3WAYマルチとした方が再生としてはベターなのかもしれない。その観点からは、E-302を使用(2階のパソコン部屋のアンプがまたヤマハに逆戻り。こいつは残念ながら、はっきりと音が良くないので困りもの)してしまっているのでいずれA-30を中域用に仕入れたいと考えている。また、新たにDP-700というSACD対応のプレーヤーがアキュフェーズより新製品として出されたが、これがなかなか良さそう。SACDをチャレンジもしてみたいのだが、そろそろDP-90、DC-91の組み合わせも多少時代遅れになりつつなるので、思い切って更新を考えたいところ。ただし、結構高価なのと、最近は上記のHTPCでの再生がほとんどとなってしまっているので、本当に必要なのかどうかは自分でもちょっと確信が持てていない。もう少し様子を見てから、ということになろうか。

また、DEQ-2496のアナログアウトからエンハンサーを通しての入力ができるようにセッティングを選択できるようにした。エンハンサーの効果は微妙ではあるが、これも古い録音のものなどのケースではそれなりに改善されるようである。(特に低域がうまくブーストされるので、それなりに気持ち良い)まあ、あまり拘らずに気持ちよい音を求めるのが正解なのかもしれない。

さて、PCの方であるが、デスクトップについても実は構成内容を一新した。まずは新しいケースを調達(このケースがなかなか気に入っている)し、CPUについてはATHLONx2の5600を奢り、何とメモリは3GBである。(HTPCですら、2GBである)これはこのところバルクのメモリが非常に安くなり、1GBが2000円を切る状態になっているので、思い切って奢ってしまった。まあ、ハード部品はどんどん進歩してしまうので、これで良い、ということは無いかもしれないが、当面はこれでまずまずであろう。ただ、グラフィックカードについては、ゆくゆくは調達したいと考えているが、これもフライトシミュレータの新バージョンのDirect X対応版の様子を見てから、ということになろうか。

ところで、現状の音の状態にはまあまあ満足なのであるが、最近の製品でMonitor AudioというところのPL-300(Platinumシリーズという奴らしい)が結構音が良さそうで、ユニット構成やキャビネットデザイン等についてもちょっとそそるスピーカーになっている。何より英国製品としては126万円ペアーという価格で仕上げもかなり綺麗なようでコストパフォーマンスは相当高い。残念ながら肝心の音を聞くチャンスがまだないので、なんとも云えないが、折をみて聴いてみたい製品である。高域のユニットにリボンを用意しているのも、感覚的にはありがたいユニット構成である。現状の構成はいろいろと求めて来た結果として、かなり大掛かりなシステムとなってしまったので、アンプ類の更新を考えると少しシンプルにしたいような気持ちも無くはない。まあ、いろいろなチャレンジもしてみたい、と思う今日この頃ではある。


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