オーディオ日記 第21章 たどりついたのか? いや、まだまだ(その6) 2007年5月1日


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しばらくこの記録をせずにきてしまったが、音のほうは大分良い感じになってきたので、久方ぶりにセッティングの記録をしておこうと思う。先のパラメトリックイコライザの設定は大正解のようで、この半年近くこれをベースとして微調整を行ってきた。概ね落ち着いたので、先日PEを使わず、GEQのみで類似の補正カーブを出すセッティングに変更し、これで一応の決着とした。即ち、まずはSUP-T11のベースを-15dBとし、GEにて8KHzにて+4dBとなるように1KHz過ぎから徐々に持ち上げている。3.15KHzについてはピーク対応として、以前と同様に-4dBとしている。また、2.5KHzについても心持ち、抑えたセッティングとした。低域については、80Hzを中心にやや持ち上げ、30~40Hzあたりを充実させている。中域の接続方式については、S/N向上を目的としたトランスアッテネッター経由は変わらず。なお、高域については、F20にて800HzのローカットしたものをP-102の出力としているところまで中域と同じであるが、ここから並列にデバイディングネットワークをかました接続としている。その先のセッティングは以前と変わらず、であるが、為念記載して置くと、PRT-9のダブルスタック、並列駆動。ただし、2Ω程度の抵抗を入れて、音圧のバランスを取っている。クロスオーバー周波数は16KHzに落としてあることに注意。低域については、P-360のブリッジ接続を継続。これはもう現在の機器構成では捨てられないやり方である。

ここでの再生音であるが、何よりもクラシックの弦が心地良い。だからと云ってピアノの輝きが失せることもなく、ボーカルのプレゼンスもばっちり。低域についてもがっしりと充実。このため、どんな音楽を聴いても素直に浸れる状態である。現在の機器構成ではほとんど「決まり」というレベルまで来たように思える。辿ってみれば、DEQ2496の購入(それ以前のDG-28、遥か昔にはテクニクスのアナロググライコ)からEQに挑戦してきたが、やはりあまり細かいことにとらわれず、ホーンの特性を素直に出すことが肝要な様である。また、音作りにはひたすら「雑味」が出ないようにすべきであることも理解できた。これはアンプやチャネルデバイダーの使い方のみならず、ケーブル(ZAOLLAは正解と思う)から、アッテネッター(ならびに抵抗)やデバイディングネットワークの使い方などすべての要素を疎かにしてはならない、ということである。これがあって始めてSONYの超優秀なユニットが生きるというもの。今や、この装置で音楽を聴くことは本当に喜びである。特にクラシック系が本当に良くなったと云える。また、部屋のピーク対策は未だ不十分と認識しているが、それでも多少の補正をしていることも効果があると認識している。


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