オーディオ日記 第21章 たどりついたのか? いや、まだまだ(その4) 2006年8月26日


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現在、中高域のレベル設定を-10dBとしている。これは、従来では考えられない高いレベルであるが、結構落ち着いて聴けている。このレベル設定に至る前に、久しく実施していなかった測定を実施してみた。昔からいろいろとやってきている測定ではあるが、PC上の音源ソフトウエアで特定周波数の再生を行わせ、これをマイクロフォン経由、DEQ2496のアナライザにて音圧測定をするという、DG-28があった頃とは少し違うやり方で試してみた。その結果であるが、どうも3.5KHzあたりに部屋としてのピークがあるようで、+4db以上の大きな盛り上がりになってしまっていた。これをDEQ2496で約-4db程度の補正を行い、その他の帯域も微妙なバランスを取ってみたところ、多少高域全体が不足するイメージもあったため、トランスアッテネッターを思い切って-10dbのレベル設定としてみた。これが結構正解なようで、中高域が必要にして充分なレベル感がありながら、耳障りにならず、非常に気持ちよく聴ける感じである。上記のピークを抑えたことによる効果かもしれないが、高域のふわっとしたイメージや広がりも良く出ているようである。それでいて高域が強すぎず、安定感もあるため、しばらくこの状態で聴き続けている。

一方、再生についてはパソコンとUSBオーディデバイスによる楽チン再生にはまっており、パソコンならびにiPODには既に4,500曲以上の曲を溜め込んでいる。また、インターネットラジオもBGM代わりによく聴いている。ただし、厳密に言えばDP-90には再生音はかなわないような気がするが、何せ非常に手軽であるし、ランダム再生も思いのままなので、ついついこの状態で聴いてしまう。現在使用しているUSBオーディオデバイスはあまり高級なものではないので、これをもう少し質の高い機器に変更したらどうなるか、結構気になっているところである。USBではなく、FireWire(IEEE1394)インターフェースのプロ用機器の採用である。こちらもそれほど高額ではなく、そこそこの機器が大分出回っているので、いずれはと考えている。

また、アナログDISCの取り込みについても徐々にではあるが、チャレンジしている。一枚のLPの録音にそれなりの時間と手間がかかるので、まだまだ序の口であるが、大分ノウハウが判ってきた。今のところベストなやり方は、通常にアナログDISCを再生させ、C-290Vからプリアウトをとり、USBオーディオデバイスにアナログ入力する。(この際、機器の設定はデジタルではなく、デジタル・アナログに設定)これを超録というフリーソフトでWAVのまま片面を録音(このタイミングにてMP3にしないこともポイント。というのは後述の編集ソフトはWAVに戻しての編集となるため二回の変換を避ける意味がある)し、これをさらにAUDACITYという(これまたフリーソフト)でWAVのまま取り込み、曲の分割と多少の整音、MP3化(原則として高音質の192Kレート)を行いファイルとして書き出すもの。このときMP3用のタイトルやジャンルなどを忘れずにファイルの詳細情報に付けておけば、そのままiTunesで取り込める状態になる。(適切にファイルの詳細情報をMP3タグ情報として設定しておけば、iTunes上で改めて曲の情報再設定は必要ない)以上がアナログDISCの現状の録音のやり方であるが、デジタル録音も可能である。ただし、どこでAD変換させるか、だけの違い。MDあるいはDEQ2496での変換も可能であるし、同様のやり方をすればDVDからのMP3化することも可能であると考えている(その場合は48KHzのサンプリングレートとなると思うが、サンプリングレートは44.1KHzでも48KHzでもパソコン、USBオーディデバイス、DC-91とも自動選択できるので、問題ないはずである。まだ試していないが)

ただし、純粋にアナログDISCを聴くのに比較すると、若干の不足感は否めない。特にボーカルにおいて多少「シャリッとした」感触が出るようで、まだまだベストではなく、何らかの改善が必要と考えている。ただし、一度パソコンに取り込んでしまえば、あとはCD化もiPODでの再生も可能なので、便利なことこの上ない。現実的には敢えてCDにしておくことも無かろうとは思っているが、これはこれで面白いかもしれない。ちなみにビデオの方では、テープやLDからのDVD化を若干であるが行ってみている。これも現状LDでしかない映画や取っておきたいテレビ(例えば尾崎豊のライブ映像)などのDVD化をちょこっと行ってみたレベルであるが。かように、オーディオ環境もコンピュータの利便性により少しではあるが進化している状況にあるし、いろいろなチャレンジを行ってみるのはそれなりに楽しいものがある。


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