オーディオ日記 第20章 NEXT CHALLENGE(その13) 2005年8月21日


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DCX2496というデジタルチャネルデバイダに続き、SRC2496という製品がBEHRINGERから出されており、これも結構興味を引く製品となっている。(まあ、実売17,800円とすごく安いせいもあるが)現在のDEQ2496の接続については、光入力が一系統しかないため、DVDとMDを都度接続切り替えしなければならないので面倒くさいこともあり、入力セレクタ的にSRC2496を使用できないか、と考えている。DCX2496についても相当面白そうなのであるが、使いこなすには6チャネルのボリュームが欲しいので、ちょっと躊躇している面がある。通常のアナログのデバイダと同様にプリとメインの間にアナログ接続で繋ぐのでは面白くないし、S/N的にも心配である。S-955は3WAYマルチでも使用できる構成なので、DCX2496を購入し、サブシステム側をマルチ化する案もないではないが、さすがに、メインシステムのみならず、サブシステムまで3WAYマルチにするのはいささかやりすぎかもしれない。アイデアとして考えているのは、DCX2496にデジタルで入力し、出力をアナログで取り出し、6連ボリュームにより音量コントロールしてS/Nを稼ごうというもの。インターネット上にはDCX2496やSRC2496の使用について記載されているホームページが結構あるが、やはり低価格であるが故にS/Nについては多少割り引いて考えねばならなそうである。しかしながら、Accuphase F-20も決してS/Nが良いとは云えないので、これはチャネルデバイダの宿命かもしれない。このあたり、いろいろと思案しており、場合によってはDC-91を使わず、このBEHRINGERの各シリーズのD/Aコンバータを使う、という選択も視野に入れている。まずはD/Aコンバータの実力がどの程度が把握するため、DEQ2496のアナログアウトをC-290Vに入れて試聴開始。なかななメリハリがあってボピュラー系には問題なしという感じ。一方、DC-91は何か冴えない感じがした。AES/BSUの他、光にも変えてみたが、印象は同じ。DEQ2496を介さず、HPC接続にするとこの冴えない感じは解消される。いろいろと試行錯誤してみた結果、ティザーおよびノイズシェーピングをOFFにすると、格段に良くなることを確認。また、GAIN設定もマイナス2~3dBとしていたが、これも0dBが良いようである。この結果、AES/BSUによる従来通りの接続でも冴えない感じはなくなり、非常に良い印象となった。

良く考えてみると、同じような比較を過去にやっていたことを思い出した。知らず知らずまた改悪していた訳である。なお、中域については前回の周波数補正を行った影響もあり、もう少しレベルを上げたほうが良いかな?という意識があり、‐10dBと設定してみた。3.15KHzを絞っていることもあり、この設定では結構メリハリが効いているような感じで聴感上はなかなか良いので、しばらくはこの設定で行こうと思う。なお、DEQ2496の機能として、左右のディレイ調整ができるため、中島みゆきの夜会のDVDで試してみた。このDVDはどうも左右のバランスが正しく取れず、単なるバランス調整でもうまくなかったもの。DVD製作時の問題がもしかしたらあるのかもしれないと思い、左チャネルを28mSEC分遅延させてみた。(ただし、このディレイはアナログ出力時のみ有効なようで、デジタル出力では補正はできなかった)結果、DEQ2496のD/Aコンバータからのアナログ出力で聴いてみたが、俄然良い。その意味ではDEQ2496のD/Aコンバータもまあ使えるということが確認できた(出力ケーブルはZAOLLAに変えておきたいところであるが)。DC-91は今回の設定によりやはり実力を発揮していると思われる。そんな状況なので、さて、新たに追加で機器を買うべきかどうか、大いに悩んでいる次第である。


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