オーディオ日記 第20章 NEXT CHALLENGE(その12) 2005年7月18日


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インターネット上でいろいろ検索している中で、サインウェーブのジェネレータとリアルタイムアナライザのソフトを発見、早速ダウンロードした。(実はDCX2496という、BEHRIGNGERのデジタルクロスオーバーの情報収集をしていて見付けたもの。これも結構リーズナブルの価格にて、楽しめそうな機械である。)現在使用しているDEQ2496 については特定周波数毎に音を出して測定する機能はなく、ピンクノイズによる全帯域のアナライザ機能と自動補正であるため、従来のDG-28で行っていたような個別の測定は困難であった。このため、テストCDにより特定周波数を再生しながらの補正を行わざるを得なかった。今回のソフトを使用する場合、ノートPCの出力をC-290Vの直接接続をさせることによって、特定周波数を出力しながら、DEQ2496のRTAでレスポンスを見ながらの補正が可能になった。(このような観点から、ソフトを探すとまだいろいろと便利なものがありそう)早速この機能にて、DEQ2496に測定用マイクを接続して、周波数特性のチエックと補正を試みた。これにより従来-18dB/OCTとしていたスロープ特性を-24/dB/OCTに変更した。位相は逆相のままである。これは-18dB/OCTの場合、クロスオーバーポイントの出力が思ったより落ち込んでいることもあり、正相としてみたがしっくりこないため、敢えてスロープ特性を変更してみたもの。それでも800Hzから1KHzについては、多少落ち込みがあるので、補正を行った。また個別の周波数の補正としては200Hz当たりの落ち込みが大きいので、ここを少し増強し、125Hzは押さえ目に、63Hzは落ち込みがあるので、補正したが、それ以下は心持少なめにした。 また、1600Hzにも大きな落ち込みがあり、逆に3150Hzにピークがあったのでここも多少いじってみた。同様に8K~10K も落ち込みが目立つ帯域なので、ここもわずかに持ち上げた。 

さて、このような補正の結果、最近しばらく変更していなかったイコライザーカーブが少し様変わりした。まあ、それ程大きく変更したという意識ではないのであるが。さて、肝心の音であるが、鮮度が上がったような気がしてなかなか好印象である。特に女性ボーカルについては、声がはっきりした感じがして好感度大である。システム構成的にはP-360のブリッジ構成から変更せざるを得なかったのであるが、これであればブリッジ構成に戻さずにいけるのでは?という印象である。従って、低域の量感が寂しい、ということはない。中域、高域の落ち込みを補正してある効果か、鮮度感やリアリティは納得できるものがある。しばらくはこの構成にて追い込んでみようと考えている。


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