オーディオ日記 第19章 モーツアルト(その2) 2003年 5月27日


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二つのチャレンジを行なった。一つ目はE-302をリボン駆動用とした。このアンプはプリとメインをスイッチで切り離せるので、パワーアンプとして使用し、高域用のヤマハのアンプと交代させた。置く場所がなかったので、F-20の上に場所を作って設置した。本来はこちらでSUP-T11を駆動してみたいのであるが、結線を大きく変更しなければならないので、まずは高域からの挑戦とした。結果は驚きである。20KHz以上の音だけ出していると考えたら大間違いであることを痛感させられた。なんとも高域の透明感がアップするのである。もちろんこれはアンプとしてのゲインの差もあるので、単に音量のレベルアップしただけかもしれないが、違和感はなく、むしろ非常に自然な感じがする。また、ネットワークを介しているので、やはりアンプとしての駆動力の差もでたのであろうか。という訳で結果は実験ではなく、そのまま居座ることになってしまった。結局ヤマハのアンプはS-955駆動用に逆戻り。まあ、仕方ないか。

さて、二つ目はGTサウンドからウッドホーンを借りて自宅試聴したこと。いやはや、このホーンの重いこと。ドライバーと組み合わせた状態では一人でセッティングすることもままならず、次男に手伝ってもらわざるを得なかった。さて、音であるがなんとも自然でそして静かである。ただ、超高域は2380Aよりレスポンスが良いようで、このままでは多少出過ぎる感じがしないでもない。ホーンの形状、特に開口部の違いなど影響があるのだろうか。従い、リボンはE-302ではレベルを落とせないのと直接駆動の仕掛けを残したかったので、直列接続として若干レベルを落とした。また、中域の下のほう、SUP-L11とのつながりの部分では充実した音の感じを受け、非常に気持ちよい。この構成で聴くクラシックは非常に静かで、ロッシーニの弦楽ソナタなど、GTサウンドで聴くのよりも良いように感じる。ただ、あまりにも高価であること(2本で66万円!)、ホーンだけではどうしても今の箱とのマッチングがとれないので見栄えは却って良くない。結局、このホーンを使うとしたら箱からリプレースをかけないとあまり意味がない。その場合おそらくペアーで150万円くらいの出費となってしまうため、欲しい事は欲しいのであるが、車を買い換えた時期でもあるし、現状は我慢せざるを得ない。という事で試聴期間一週間にて返却し、元に戻っている。なお、一連のチャレンジの中で中域のレベル設定を合計で-18dBまで落としているが、リボンのダブルスタックのせいか違和感がない。低域のスロープ特性を-24dB/Octとしていることとの関連があるのかもしれないが、しばらくはこの設定で聴いて見ることとした。


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