オーディオ日記 第18章 彷徨(その9) 2002年11月18日


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ここしばらくは大きな機器の変動がなく、微妙に設定を変え、ベストポジションを探している。一昨日の土曜日に久しぶりにGTサウンド訪問し、本家の音を聴いてみた。まあ、変わらないという部分とやはり悔しいけど負けてしまう、という部分がある。差が大きいのは小音量時の突き抜けたような(?)透明感と低域のメリハリのはっきりしている点。これが音楽として楽しむ場合どうか、という疑問も無しではないが、自分としてはこれをひとつのチャレンジ目標としていきたい。小音量時の透明感(透明感というよりS/N感というか変な静寂さというか、ある種の高域成分がエーテルのように広がる感じであり、リボンツィータの導入により我が家でも実現に近づいたもの)については、GTサウンドでは音量を上げると多少失われるようにも感じるが、その分音の広がりに屈託がなく結構気分が良い。低域については良く制動の効いた歯切れよさがあり、量感もある。ただ、少しカリカリし過ぎているかもしれない。この2点はもしかしたらアンプの差ではないか?と思われる点もある。部屋を含めた全体環境の差とも考えられるが、とにかくアンプが良すぎるのである。あるいは逆にこのクラスのアンプ(パワーはM-2000、プリの型番は忘れたがレビンンソンの最高級品)を持ち込めば、ここまで実現出来るのかもしれない。ただ、音楽として多少長時間浸る場合を考えると我が家のシステムも遜色ない。小音量からかなりの大音量までスムーズに聴ける。低域については今ひとつの制動が欲しいような気もするがこの辺りがやはりアンプの差であろうか。このクラスのアンプはそれほどターゲットになるものがないが、最近はM-1000やらA-100やらの出物がオークションにかかっており涎が出ている状況。ただし、M-1000は少し古すぎるし、A-100は発熱や出力規模(この点はあまり心配ないのかもしれないが)など100%とは云えない。GTサウンドで使用中のM-2000についてはM-8000に入れ替える動きがあり、その場合は3年保証付で販売もすると。ただし、金額は100万を軽く越えてしまうような価格になるのでおいそれと購入できるものではないが、やはり究極を目指す以上は密かに狙わねばならない。A-100がそれなりの金額(やはり50万以内)であればチャレンジしてみようとは思うのであるが。

さて、肝心の我が家の設定である。まずは高域であるが、クロスオーバーに16KHzを適用してみた。次に低域のスロープも-24dBとしてみた。狙いは繊細さ、S/N感のアップである。本当に微妙な差であるので現時点はこれがベストかどうかは分からないが、高域についてはレベルを-6dBにしてあるので、あまりでしゃばらずまあ、ちょうど良いか、という感じ。低域はまだまだ分からない。ところで中域のスロープは今-24dBであるが、-12dBではどうかと考えている。所詮クロスオーバーの下側はホーンのカットオフの影響が大きい為、むしろ-12dBの方が通過するクロスオーバーボードの素子が少ないだけに透明感やらS/Nが上がるのでないかという期待もあってのこと。


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