オーディオ日記 第18章 彷徨(その5) 2002年 9月 6日


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S-955のニスが乾くのを待ってユニットの取り付けを行った。(今回はまだステンボルトには変更していないが)うむうむ、随分見栄えが良くなった。さて、前述のアッテネッター部分であるが、ハンダをいきなりはがすのは抵抗があったので、ガリが出ないように一度抵抗部分を剥き出しにして、若干のヤスリがけと錆び止めスプレーにて対応してみた。これにより全くガリは出なくなったので、まずはこれで行くこととした。全体の見栄えを見るためにPT-R7Yは一旦取り付けを行った。やはりはずしたままよりは圧倒的に良い。というか本当に拾ってきたスピーカーとは思えなくなってきた。

なお、音であるが、現状はアンプやケーブルの問題があるのでベストとは云えないが、ボーカル系を聴く限りは非常に親しみがもてる。クラシックではやや苦しい面も。ただし、ボーカルについてはどうもリボンツィータを絞った方が音の安定感があるような気がする。すなわちミッドレンジ全開として、リボン側は-3dB程度の設定にて落ち着きが出る。まあ、この辺りは周辺機器のグレードの問題も大きいので、別途時間をかけての調整となろう。

さて、この対応を行うに際し、メインシステムは一旦リボンツィータのダブルスタックを解除した。これに伴い、レベル設定はP-102サイドにて0dB。論理的にはダブル状態と音圧は同じはずであるが、何となく違う感じがする。(ダブルスタック時は-3dBのレベル設定のため)強いて言うならば空気感が出ないような。もっともこの辺りは心理的な影響も大きいと思われるので、今後さらに突き詰めて行きたい。特にアッテネッターをかませていることが理由かもしれないが、シングルツィータでは突き抜けた感じが出なくなってしまうようである。特に昨日聴いた深町純のピアノについては何となく、いつもの輝きが不足していたような。ただ、これは天気悪く、湿度も高いという天候の問題だけかもしれない。非常に微妙なバランスとは思うが、面白い差である。夏が過ぎて、いよいよこれから秋のオーディオシーズンに突入。構成的には最早そんなにいじれるところはないので、このダブルスタックを軸にいろいろチャレンジをしてみようと思う。なお、ダブルスタックを恒久的に使用するのであれば、スタックの方法を考える必要があると思う。非常に磁力が強いこともあり、単純に板を噛ませての積み重ねでは安定感に欠けるので、スタック用の台を作るというのも一つアイデアであろうと考えている。明日から夏休みに入るが、沖縄は慶良間へのダイビングツアーの後の週後半は時間が空くので、この辺りもチャレンジしてみたいと考えている。


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