オーディオ日記 第18章 彷徨 (その2) 2002年 8月14日


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DUALFEX PRO EX2200の導入により、積極的な音作り?ということも視野に入ってきたが、まだまだ試行錯誤中である。古いフォークの録音(例えばフォークルなど)や映画などには結構効果があるように感じられる。ボーカルものでは特に声の帯域における密度感の向上にエンハンサーが効くようである。また、映画では同様に声が中心になるし、サラウンド、および低域の増強は音楽だけを聴く場合と違ってそれなりの効果が出てくる。ただし、このところ良く聴く小編成のモーツアルトのようなクラシックではほとんど改善効果が感じられない。多少高域の隈取がはっきりするような気持ちとはなるが。まあ、価格から考えれば、お楽しみ用として充分であろう。映画等を見る時専用ということでも良いし。

さて、この辺りに絡んで低域の自然感をどのように出すか、多少調整を行っている。まず、量感を補うため、背面の吸音材を一部減らした。(まあ、これは埃対策ということがメインでもあるが)さらに、低域ユニットのスロープ特性を-24dB、中域のハイパスフィルターのスロープ特性を-12dBと従来の使い方から反転させてみた。確かにウーファユニットの帯域の上の部分はなるべく使用しない方が音楽全体の透明感のためには良いのかもしれない。中域についてはホーンのカットオフがあるので、あまりスロープ特性の影響は受けないようで、こちらはだけではそんなに変化はない。多少気分的な問題(夏は音楽全体がスッキリしていた方が良い)もあるのだが、この設定でしばらく聴いてみようと思う。確かにGTサウンドでクロスオーバーネットワークの定数を聞いたときは、低域のローパスフィルターは急峻なスロープであった。この辺りはGTサウンドに行って詳しく聞いてみようと考えている。特に今後のアンプ系の計画をいろいろ考えるに際し、ネット-ワーク方式も再考してみたい。低域はおそらくチャネルデバイダの方が良いかもしれないが、中域となるとネットワークにてS/Nの向上を図る手もある。(能率が高すぎるドライバーの場合はこの点が泣き所であり、チャネルデバイダは元来S/Nの観点からは問題なしとはしない)このため、重量級アンプへの買い替えなども頭の片隅におきつつ、GTサウンドのネットワークをチャレンジしてみたい。試用が可能かどうか聞いてみようと思う。この場合、1台のアンプでの対応のケースと中域のみネットワークを経由させる2案とも試してみたい、などと考えており、それぞれの効果が認められる場合は新しい選択しが増えることになる。

さて、別件であるが、PT-R9に高域を変えてから、どうもPT-R7Y用に使っていたスタンドが安定良くないので、思い切って設置台をホーンの裏側に作りつけてみた。非常に簡単な工作であるが、視覚的な安定感はこちらの方がずっとあることを発見。音についてはあまり差はわからないが、位置が少し前に出たことによるプレゼンスの向上(?)は多少あるかもしれない。また、ほんの僅かであるが、ホーンと合わせて下を向かせる効果もあり、当面はこちらを使用して行こうと考えている。


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