オーディオ日記 第17章 飛躍(その10) 2002年 7月19日


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高域のユニットについては2402Hを導入して以後、苦心惨憺の状態であったが、ゴミ置き場から拾ってきたリボンツィータが取って代わり、しばらく使い続けてきた。従って2階のパソコンルームに設置したS-955はツィータ無しであった。この古いシステムのリボンツィータであっても非常に良い結果をもたらしてくれているので、いずれはPT-R9に変更しようと考える日々であったが、ついに手に入れることが出来た。
Pioneer PT-R9
元々新品であっても87,000円程度で秋葉原にて購入できるし、インターネットでもやはり新品が同額程度にて購入可能である。それでも良いかな、と思いつつ、長らく適当な中古をインターネットオークション等で探してきた。今回、結構良い出物がYAHOOオークションにあり、ついに落札することが出来た。金額は57,000円であった。新品が前述の価格で購入できるので、多少迷う金額でもあったが、品物が到着してみると非常に美品であったため、正解かもしれぬ。昨日到着したばかりなので、まずはPT-R7YをS-955に付け直したりしていたので、PT-R9の方は充分聴き込めていないが、まずまずというところ。まあ、高域のユニットのほぼ同種の変更なので、特に差がある、とはあまり感じられなかったというのが実際のところであるが。

さて、今後のアクションとしては、ユニットの変更に伴い、ネットワークに手を入れたくなるのが人情である。他のオークションで純正ネットワーク(DN-8P)との組合せの出品もあったのであるが、こちらは写真の掲載がなく、程度など不明であったため、コストパフォーマンスという点からはこちらで良かったとしよう。さて、ネットワークであるが、実際のところ、現状はベニヤ板に組んだ状態で、接続端子なども決して高級なものは使用していない。一方コイルやコンデンサの定数であるが、クロスオーバーは10,000から14,000の間であれば良いと考え、1μFと0.22mHを使用している。コイルは正直のところ、有り合わせで本当はもう少しインダクタンスが小さいものを計算上は使用するべきなのである。そういう観点からは、抜本的にネットワークを見直すことも考えねばならない。まずは台をどのような素材とするか、(アクリル板、あるいは木製?又は専用のケースなどを秋葉原で仕入れる?)また、接続端子は金メッキぐらいしてあるものとするか、あわせてコイルのインダクタンスも適正とするか、などやりだしたらキリがなさそうである。なかでも振動防止目的の充填材の使用についてチャレンジしてみたいのであるが、これについてはどのようなものを使用するのが良いのか実際わからない。GTサウンドや秋葉原で聞いてみるのもひとつの手であるが。

それからもう一つ、PT-R9を乗せる台である。こちらは先にジョイフル本田でどんピシャのスタンドを手に入れたことを書いたが、これはPT-R7Yの磁力を利用して、そのままスタンドに乗せているだけのもの。PT-R9もおそらく同様の使い方で良いとは思うのであるが、せっかく台がついているので、これに乗せた上で、さらにスタンドに乗せてある。これではさすがに強力な磁力も届かずスタンドに乗っているだけの状態となってしまっている。これでは何らかの場合、PT-R9が落ちてしまう危険性があるので、台を留めつけるか、あらたに、きちんとした板を間にいれて(もちろん板はスタンドに止めつける)安定させた方が良いかも知れぬ。まあ、いろいろやってみようと思う。

さて、これも先に書いたが、激安のMozartのCDをまたまた購入した。今度はもっと安い。バイオリンソナタ、ディベルティメント、キーボードワークスの全集3種類である。キーボードワークスは楽器がPianoforteであったため、残念ながら当方としてはあまり好みでない点もある。(つまり、Pianoforteの音色が元々くすんだ感じなので、好きではないということ)ただ、曲自体はさすがにMozartであるので、多少聴きなれれば好きになるやも知れず。

さて、PT-R7Yが戻ってきたS-955であるが、これも何らかの対応、処置を考えたい。特に外観については、木工オイルによる塗装が多少中途半端なので、これを完全に仕上げたい。ただし、方針は決まっていない。面倒臭いのを覚悟すれば、全体をパテ処理した上で、本格的な塗装仕上げにするという手もある。色については、白あるいはシルバーなどが想定できる。また、1階のラックに使用したものと同色のニスを使う手もある。また、従来から多少気になっている匂いもこの際きちんと処理したいものである。対応方法は消臭材的なものを使用することとなろうか? また、S-955を駆動するシステムであるが、これも現状のヤマハのアンプでは全く不釣合いのため、何とか適当なものを仕入れたいと考えている。ただ、パソコンのCD-ROMドライブからの出力のみを使用するのであればファンノイズが大きいこともあり、あまり気にしても仕方ないかもしれない。同様にスピーカケーブルももう少しましなものにせねばならない、などやるべきことはまだまだたくさんある。

一方、メインのシステムの方はこのPT-R9の導入により、ユニットは一応の最終型になったと考える。(次なる浮気が何時始まるかは予測できないが)次はいよいよ箱であろうか。設置場所との絡みで考えると余り横幅の広いものは設置が苦しいため、多少トールボーイのスタイルとしなければならないので、やはりホーンは2380Aを使い続けることとなろうか。この場合は多少スリムにする設計が可能である。なお、PT-R9を箱に入れてしまうか、上に載せるスタイルとするかは難しいところ。雑誌でみたソニーのスタジオの箱(SUP-L11、SUP-T11+2380タイプホーン、PT-R9のユニット構成)はまさに、ユニットといい、箱の形状といい、自分が考えていたスタイルに酷似している。まさに当を得たり、というものである。この手の箱をどのように作るか、また素材は、という頭の痛い問題がある。余裕があればGTサウンドのイタヤ楓を使用した箱ということになるのであるが、如何せん高価である。これを何とかリーズナブルに作りたいものである。そのためにはいろいろと考えねば。

さて、今回の設定であるが、クロスオーバー周波数とスロープ特性は500Hzの-24dB/OCTとそのまま。レベルについても特にいじらす、中域を-16dB、高域を-0dBとしてある。 これは、クロス-オーバー及びスロープの変更に合わせて微調整した設定そのままである。今のところ、この設定で特に不満はない。高域はPT-R9への変更により、若干能率がアップしているはずであるが敢えて下げる必要はなさそう。中域は従来の設定に対して1dB下げたが、今のところボーカルが引っ込んでしまったりという問題はなし。しばらくこの設定で行ってみようと思う。


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