オーディオ日記 第17章 飛躍(その 7) 2002年 6月 5日


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DG-28とSPユニットはまとめて全部ひとりに引き取ってもらうこととなり、無事受渡しが完了した。先のF-20の売却と合わせて、ラック上が多少なりともすっきりしてきた。目出度くもあり、若干寂しくもありという状況である。確かに現状はJBLのユニットは使う予定がないが、憧れて購入したものだけに何となくというところである。またDG-28についても同様。ただし、やはり今の構成において必要のない機器であることは、発送前に接続し、聴きなおしてみて再確認できた次第。良い音は小手先では出ない。リスニングポイントの周波数の補正は効果的と思うものの、一番の問題は位相が動いてしまい、定位が微妙におかしく感じられてしまうこと。これはSONYのユニットになってから一番大きく感じる点である。従って、周波数特性がどうのこうの、と云うまえに音の定位に違和感があって、(左右のバランスも少しおかしくなる?)やはり使用しない方が、音としてよく感じられる。今後いろいろなチャレンジを行なっていくには測定機能は重要であるが、最後は耳での判断である。特に音のクオリティについてはマイクでいくら測定しても測ることはできない。最後には自分の耳と感性を信じるしかない、ということである。この本質的なことが、DG-28やSONYのユニットを使用することでよく理解できた。これは回り道であったが、ひとつの進歩といえるであろう。

さて、次に売却して得た資金の使途である。いくつかの候補があるが、時期的にボーナスのシーズンでもあるので、追加資金と合わせてのステップアップを考えたい。思いつくままにあげれば、箱、ホーン、パワーアンプであろうか。また、新しいリボンツィータもひとつの候補ではある。ただし、現状はどうしてもこれが欲しい、必要である、という状況、状態にない。このあたりの熱意、欲求が高まらないと、いずれもそこそこの金額であるために、突っ走ることができない。というのも、現在の音に何となく「満足」してしまっているからであると思う。もはや「ひっそり」と聴くだけでも充分である。大音量は基本的には出るのであるが、精神的、体力的?に体がついていかない。モーツアルトの弦楽四重奏の緩楽章がひたすら美しく聴ければ良い、という感じになってしまっている。これではいけない。現時点では「最終の?」ユニットに行き着いた、と感じているのでやはり最初のプライオリティは箱であろうか。ただし、GTサウンドのものとするか、タテマツのものとするか金額やサイズを考えると迷いがある。 一番良いのは、特に幅を我が家の部屋に合わせて、若干トールボーイの箱をイタヤ楓で作ってもらうことであろう。現状のホーン(2380A)が収まるような設計で、かつリボンツィータは上に載せるスタイルで。15インチウーファーはやや床より高い位置で。横幅は多少スリム、容積は奥行きで稼ぐスタイル、というようなイメージはできるのだが。ただ、この場合、イタヤ楓で合わせて100万近い箱は必要ないと考えている。特に2380Aを継続して使用するのであれば。従い、GTサウンド製は選択には入らなくなる。ただし、この場合は特注となるので、どの程度の費用がかかるのか、改めてのリサーチが必要であろう。このあたりは木製ホーンに移行するのかどうか、で大きく変わる点でもあるが。リボンツィータは現在のPT-R7Yを使うようになってから、いずれは、と考えているものの一つ。ただし、新製品のPT-R100に行くのか、PT-R9で行くのか、非常に悩ましいところ。基本的なスペックとしてはPT-R9で充分と考えている。ただし、デザイン的な問題がるので、こちらの場合は箱付きが望ましい。また、PT-R100はやはり価格的にはちと高い。ペアーで倍の金額となってしまうので。また、現状PT-R7Yに全く不満がないのも実は踏み切れない点でもある。デザイン的なものはあるが、全く同様なものにそれなりのお金をかけるのは、何となく抵抗もある。じゃ、残るはアンプか?ただし、どのユニット用に手配するのか?低域か、中域か、高域か?現時点でベストといえばP-1000あるいはA-50VとA-20Vの組み合わせであろう。ただし、両方一遍には対応できないので、出物次第ということになろうか。現実問題として新品は少し高すぎるので、中古を狙うこととなろう。

別の選択肢としては、思い切ってネットワークへ移行するという考え方もある。この場合はアンプを減らすのか?という問題はあるが。というのも若干ながら気になるのはF-20の残留ノイズである。この対策として中域のみハイパスフィルターにするというのも考えられる手である。ただし、過去にネットワークではいい思いがないので、こちらはそれこそ、GTサウンドのものを試聴させてもらわないと、決断はできないであろうが。もし、うまくはまる場合はアンプ1台+ネットワークに高域用をアドオンする構成というもの十分考えられる。ただし、この場合はP-1000クラスが不可欠であろう。いろいろ悩みは尽きないが、じっくり考えることとしよう。あせることはない。また、別の趣味(ラジコン飛行機)に多少の投資をするのも時期的には考えないといけないので。そういえば、インターネット(タワーホビー)で見つけたExtra300S(Patty Wagstaff仕様)がうまく手に入るであろうか。一般的には商品が大きすぎて、日本には発送できない種類の商品なのだが、これだけはその制限が(入荷前だから?)なかった。期待半分である。ただし、この機体が手に入る場合はエンジンやサーボなど新たに入手しなければならないパーツが結構多い。そういう意味では多少とっておかないといけないかもしれない。


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