オーディオ日記 第17章 飛躍(その 4) 2002年 4月 1日


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自宅のSONYのユニットも大分こなれて来たので、比較のためにぶらっとGTサウンドを訪問して、ロッシーニの弦楽ソナタを聴かせてもらった。ちょっと聴きでは高域の透明感や低域の芳醇さでは負けているかな、と思いつつも自宅に帰って比較すれば、決してそんなことはない。多少部屋の大きさや天井の高さ、リスニングポイント(GTサウンドの方が圧倒的に近いため)の違いはあれ、基本的なテイストは変わらないし、音楽のノリという点では聴き慣れた環境でのアドバンテージもある。 多少の違いのひとつは低域の芳醇さ。これはやはり箱(材質、大きさ)であろう。また、レベル設定の問題もあるかもしれぬ。

今回はこの低域の芳醇さを出すべく、SUP-T11のレベル設定を-15dBとしてみた。その分、PT-R7Yは-2dBとした。(中域は-1dB、高域は+1dBである。)その他、中域にアッテネッターを入れたり、はずしたりしてみたが、やっぱりない方が良い。入れてももちろんそれなりではあるが、音の鮮度感がかなり失われてしまう感じがする。その分、多少アンプ、デバイダーの残留ノイズが出るが、これは仕方ないと割り切るべきであろう。(いずれ、メタルクラッドの抵抗型も試したいが)この状態では、引き続き弦、ピアノ等のクラッシク系は抜群で聴き惚れてしまう。それは特にモーツアルトの弦楽四重奏やピアノ三重奏などの緩楽章で顕著である。少し音量を落として聴く時の弦の毛羽たち?に関してはもはや言葉は要らない。ただただ、音楽を追って心はさまよい動き、音のままに癒される。逆に変に音の細工したフュージョン系やポピュラー系はその加工があからさまになってしまい、多少気になる傾向が出る。やはりSONYのユニットはその自然さがとS/N感が身上であろうか。そのせいか、最低域のゴリッとした感じ(EVX-150Aが出していたもの)はやや薄く感じる。従い、この部分で音楽の特徴を出すような曲は多少味が薄れる。もちろんクラッシク系ではこの自然さのほうが好ましく、何ら問題もないが。

なお、PT-R7Yを設置する台については従来便宜的な対応として木のスタンドを利用してきたが、今回JOYFUL本田にて代用となる面白いものを見つけて購入した。これが結構重宝している。本来の目的は床上げ用に使用するスタンドであろうか?鉄製で高さの調整が可能で結構重量もあり、PT-R7Yを乗せても不安定になることもなく、安心である。鉄製のためにPT-R7Yの磁力で「しっかりと」くっついてくれるので、改めて固定する必要もなく、楽チンである。これで多少気にしていた高域の前後位置の調整が気兼ねなく可能となった。当面はホーンのバッフル板に対して15センチ下げた位置としている。指向性を考慮して、内振りを強めるべきか、思い切って外側を向かせるべきか、など悩むところではあるが、とりあえずはバッフル板と並行(したがい、全体がちょい内向き)としている。これで問題はないかな?


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