オーディオ日記 第17章 飛躍(その 2) 2002年 2月26日


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さて、拾いもののS-955で遊んでいると、GTサウンドより電話があり、ついにSUP-T11が出たと。価格はやはりそこそこなので迷いもあったが(2450Jとリボンの組み合わせが結構良い状態だったので)、これを逃すと、という思いと、SUP-L11がこんなに良かったので、という期待値にて結局購入することとした。
SONY SUP-T11
ユニット自体はシリアル番号が若く、比較的古いユニットと想像できたが、いずれにせよ出物がほとんどないユニットなので、これは仕方がない。まあ、程度も悪くなく、汚れもほとんどない状態だったので、軽くきれいにしてから、いよいよユニット換装(これも重い!)、音出しである。はて、少し高域が張った感じがあるか?ということでDG-28による測定開始。やはり2450Jとは10KHzを超えた後の伸びが違うようである。このため、高域側リボンツィータについては少し絞り込みが必要であった。また、低域との位相であるが、2450Jは逆相接続としていたが、どうも正相にした方がレスポンスがフラットになる。特にリボンとのつなぎの10KHz辺りが逆相では落ち込んでしまう。高域ユニットのレベル調整はアンプサイドにて-6dB前後を現在トライ中。まだ確定はしていないが、もう少し上げられると感じている。この辺りはいろいろなソースを聴き込んでのチューニングとなろう。さて、総合的な音の評価であるが、出だしは少し中域が強まった感じで、あれっ?という感じもあったが、少し音出しをして(まあ、慣らしは必要ないとは思うが)いくつかの曲を聴き込んでいくと、非常に音が柔らかく、自然であるにも係らず、音の切れ込みと透明感がある。ボーカルや弦が抜群に良い。それから音全体に対する静けさを感じる。従い、やや従来と同様の迫力を求めようとするとボリュームが上がってしまう。女性ボーカルについては録音によっては多少聴きづらくなったり、高域のシャリ付きが気になったりという部分もない訳ではなかったが、いよいよその次元を超えたようである。中央に良く定位し、声と楽器が良く分離する。楽器は隈取りがしっかりとしており、声は温かみ、柔らかさ、自然さ(おいおい、誉めすぎではないか?)そして何よりも音楽の深さ?を感じさせてくれる。音圧が上がった段階でもほとんど「音による圧迫感」がない。つまりは音量が上がっても低歪みといえるのだろうか。まだまだ、いろいろな曲を確かめてはいないし、レベル設定その他も十全ではないが、やはり正解だったと云えるのではないだろうか。

やっとこ目指すユニット(SUP-L11とSUP-T11、それにリボンツィータ)が揃った。ポテンシャルは十分である。当面はこれらのユニットの全力を出し切るような追い込みだ。その先にホーン、箱を含むグレードアップがあり、また、アンプなども更新していく必要があろう。(S-955があるので、現用機は引退したとしてもアンプの有効活用は可能となったし)なお、新しい使いこなしとして、設置方法(置き場所)の変更のトライを今回はしてみたい。若干左右を狭めて、部屋の中央よりのセッティングである。これはアンプ群の置き場所を根本的に見直さねばならないので、恒久的な設置方法にするには少し問題があるのだが。


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