オーディオ日記 第16章 新たなる模索(その6) 2001年10月15日


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バーサタイルな再生を目指して、2402Hのアッテネッターでのレベルを+2dBしてみた。2450Jのローパス用コイルの変更とあわせて、若干高域を強めた感じとなる。シンバルの実在感やオケに浮かび上がるチェンバロなど期待した部分はこの位の設定が丁度良い。少し以外なのがオーケストラの弦。これが強くなりすぎず、うるさくならずこのレベルでも本当にグーである。ホグウッドの古楽器によるモーツアルトもニュアンスが良く出てきて変にヒステリックにならず楽しめる。ベートーベンのバイオリン協奏曲も曲の良さに没頭できる。とにかく音がうるさい感じがしない。むしろもっともっと音量を上げて、音まみれになっていたい気分となる。女性ボーカル全般もサ行が破綻することなく、しっかりとしたリアリティが出て、これくらいでいいかな、という感じである。とにかく何を聴いても音の安定感と周波数バランスがよく、違和感がない。録音が良ければ、良いほどパフォーマンスが上がってくるし、そうでなくても結構楽しめる。これが本当にイイ。音の実在感や広がりなど申し分なく、多彩な音色が表現される。低域は全くファットにならず、最低域の力も感じられる。ただし、全体としてほんの少し量感が足りなくなるようなイメージも出てくるか? (たぶんに精神的なものであろうと思うが)


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