オーディオ日記 第16章 新たなる模索(その1) 2001年 8月13日


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新装となった秋葉原ダイナミックオーディオHALにていくつかのシステムを聴いた。期待していたクレルのLAT-2はやはりサイズから来る低域の量感不足が否めない。ウィルソンオーディオのSystem6は好みに合う美音とは云えない。など、少しながら我が家の音に自信を持ちながら、6階から7階に移動すると、そこには何とも高額なスピーカーのオンパレード。当日鳴っていたのはオリジナルノーチラス。最初はかかっているCDが大した事無いようで、ふんふん、と聴いていた。やや低音が肥大した感じでイマイチかな、などと。さて、聴きなれたエンヤ(オリコノフロウ)に来ると、オヤッと言う感じ。でも未だベストじゃないな、などと。続いてのイーグルス(ホテルカリフォルニアのライブ)には曲の出だしから、おお、という感じで参ってしまった。 これは良い! 続くダイアナクラール(All for youからの1~2曲)ではボーカルはそんなに変わらないものの、どうもピアノを中心とした高域の出方が違うように感じた。やはり中域から高域にかけての張り出しが結構強い。さて、我が家に帰って、イメージの消えぬうちにと、同曲を聴いて見ると、ふむ、ボーカルのイメージにそれほど差はないが、何とも高域が少し詰まった感じがしてしまう。もう少し、広がりも欲しいゾ、となる。 とりあえず、中域、高域のレベルを上げてみると多少イメージは近づくが? ただし、やはり微妙なバランスの上で成り立っていることもあり、中高域だけ上げても寧ろ違和感が大きくなってしまい、従来の気に入っているバランスにならなくなってしまう。 ピアノの響きにも多少のキャラクター臭が出てきてしまうか? う~む、やはり未だ我が家のシステムに足らない部分があると自覚した次第。 まあ、エアボリュームも圧倒的に違うので、同じ土俵での比較は難しいのかもしれないが。 さて、ここで、中域の位相をいじってみると(通常はNormal、チャレンジでReverseに)思った以上に変化がある。Reverseにすると中低域が多少薄くなり、その分クリアーになる印象。Normalでは中低域の分厚さが出てくる。いろいろ試してみたが、やっぱりここはNormalか、というところに落ち着いた。この辺りはDG-28の補正にて如何様にもなるので、まあ、あまりこだわらず、精神衛生上気持ちよい方を選べばよいか?

ところで、上記HALの試聴にて思うことは、システムも重要であるが、それ以上にソースの良否の影響が大きい。結局ソースが悪いと気持ちよくない。ただし、ソースが良くなった瞬間に、おおっ!と来るのはやはりシステム全体の良さがあってのこと。 自分自身としてはどうしてもスピーカ部分の比重が大きくなってしまうが、やはりアンプを中心とした全体の底上げをさらに行っていく必要があると認識した。そうは云ってもやはり気持ち的にはスピーカ部分に注目してしまうが。 さて、以前のLAT-1もそうであるが、この手のスピーカと同等のパフォーマンスを自作のセットで実現するのが当方の理想である。それも抜群のコストパフォーマンス(つまり安くあげる)で。ただしこれはやはり容易ではない。これも以前に検討したATCなどのソフトドーム系のユニット+小口径ウーファーの組合せがひとつの方向かもしれないが、現状は選びきれない。むしろSONYのユニットであるSUP-L11などの導入を新たに、真剣に考えたくなってしまう。現実としてはウーファーの音色に与える影響が大と云われているが、2450Jも現状は捨てがたい部分がある。金額的には今のタイミングであれば、SUP-L11の購入のチャンスもあるのだが、、、もちろん車を購入しないという前提であるが。夏からもうすぐ秋。秋の夜長を楽しむ環境をあれこれ考えていくのがこれからのひとつの楽しみ。更なる上を目指して、「新たなる模索」をこれからも続けていくこととしたい。


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