オーディオ日記 第15章 耳がよくなけりゃすべては(その6) 2001年 7月12日


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2450J用ローパスフィルターに1μFのコンデンサを入れ、-12dB/OCT, 7KHzとした。ぱっと聴いた感じでは-6dB/OCTに比較し多少高域が落ちているかな?という印象を受ける。ただし、高域のプレゼンスやエコー感が全く無くなった、ということではなく、この辺りはそこそこの感じ。寧ろ、声の帯域の基音部分がしっかりとしており、それ以上の倍音に相当する部分は却って少し強いのかも。 
2402Hのレベル設定はアッテネッターで-10dB、F-20で-1.0dBのため、当然かもしれないが。2402Hのレベルは今後の課題であろう。さて、その基音部分であるが、おそらくハイパスフィルターの挿入により5~7KHzは多少落ち込んでいるはずなので、相対的にということであろうか、さらにその下の領域がやや強めに感じる。何となく太い感じ。ただし、低域はDG-28にてきちんと補正されているのでボワついた気配はなく、非常に安定感がある。これを良しとするか、そうでないかはおそらく好みの問題かもしれないので、もう少し継続して聞いてみようと思う。その上で多少低域を落とすのであれば、DG-28にて再設定を行えば良いと考える。

さて、高域のほうであるが、ENYAなどを聴く限り、ボーカルのプレゼンスも問題ないようにも思えるし、全体として高域が出てないわけでもなく、何となくすっきりして聞かせ方が変わったような印象である。これはこれで悪くは無く、むしろ従来の高域の押し付けがましさが無くなったことが拍子抜けの原因かもしれない。この変化に慣れてくると、この中低域の安定感プラスすっきりとした高域は案外ベストセッティングという結果となるも。さて、-6dBの方とどちらが良いのか、となると、さあ困った。
正直に云って現時点では判断できない。無理やりどちらか取るといえば、現時点では-6dBの方かもしれない。これは多分にコンデンサを使用していないという精神面、それからこちらの方が多少聴きなれている音に近い、ということのような気もする。実際問題として、コンデンサを使用したことによる音質への影響は今のところ把握できていない。(でも、ほんのわずか、シャリッとした硬質の感じが出たか? これは2402Hのレベル設定の問題か?それとも接続の端子やケーブルの問題化?この辺り大変微妙で未だ判断できない) 少なくともこの中低域に合わせて高域の設定が必要であろうと今は感じている。 そのような訳で、現時点では2402Hまでハイパスフィルターに変更するのは躊躇している。 一度に複数のファクターを変更すると、きちんとした判断がつきにくくなることが多いため、結論を待つか、設定がある程度決まってからの方が良いと考えている。

さて、別の話題となるが、このところ新規の良いソースにめぐり合えていない。雑誌等を見ても「これは欲しい」と思うようなソースがあまり無いのが実情。これはこれでお金を使わなくて良いのであるが、何とは無くさびしい状況。さりとて今のところSACDに手を出すつもりも無いので、地道に現在の「愛機」を練り上げるしかなかろうと思っているのであるが、肝心の良いソースにめぐり合えないと、良い意味での苦労と発展がない。 「これは良いのでは?」というようなインスピレーションがちょっと沸き難くなっているような状況で、これは年のせいかも?というのが、少し困った点である


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