オーディオ日記 第13章 感涙のオーディオ、その先は(その8)2000年 9月28日


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試行錯誤の上、中域と高域からアッテネッターをはずした。高域のシャリ付きから解放されたような感じがしている。 レベル設定はパワーアンプにてそれぞれ-15dBと-13dBにしている。耳を近づければ残留ノイズがあるが、それほど気になることもない。 更に聴き込まねばならないが、ボーカルの気になる点は解消されている。 これは高域ではなく、2450Jにアッテネッターを使用していたことが問題ではと考えている。 この高能率で、さらに音色に非常にシビアなドライバーは中途半端に間に介在させるとそれが侠雑物となり影響出してしまうようだ。たとえ、高価なトランス式のアッテネッターであっても。この状態では音の鮮度でも不満がない。中低域の分割周波数は500Hzにしたり、650Hzに戻したりと取り替えて試したが、好みはやはり650Hzに落ち着いた。

さて、今回はもう一点のトライを行った。それはDG-28の自動補正を使わず、従来の計測で判ったピーク、ディップに絞って、マニュアルで程度を押さえ気味にして補正を行うというもの。デジタルでの補正とは云え、多数のポイントに深い補正をかけるのはどうも気持ちが良くない。 そこで思い切って従来問題として捉えられていた周波数に限って、左右同じレベルの補正を行ってみた。 左右の定位には余り違和感がない。これは成功かも。 また、この補正ではあからさまなプレゼンスの向上にはならず、むしろ高域がおとなしくなった感じがする。 その分低域の厚みが残り、クラシック系でもほとんどヒステリックにはならない。総じて音楽をうまく聴かせる方向に行っているように感じられる。緩楽章の弦の調べは何と心地よいことか。ボーカルもリアリティとプレゼンスがうまく同居しており、シャリ付きもほとんど気にならず、と良い状態である。 う~む、S/Nにとらわれず、もっと早くアッテネッターをはずせば良かった。(これはアッテネッターが8オーム仕様であることも影響しているかもしれない。)

ただし、今回はアッテネッターをはずすのと補正方法の変更を同タイミングにて行っているため、何がどれくらいうまく行ったかは結論は出しにくい。さらにデジタルケーブルも変更している。 BNCから同軸へ。 これは、まあほとんど関係ないと思うのだが、増設のスロットを使用するよりも内臓のスロットの方が良いかな?程度。この当たりでいよいよ音のベースが確定してきたとおもわれるので、いよいよ秋の夜長に向かってDG-28による最終調整を行いつつ、音楽を楽しむとしよう。


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