オーディオ日記 第13章 感涙のオーディオ、その先は(その5)2000年 8月21日


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MARKLEVINSON 31.5Lを約3週間にわたりモニターすることができた。 上には上があるものと痛感した。DP-90が悪い訳ではないが、こちらはその上を行っている。非常に音楽性が高い云えばよいのだろうか、楽器の音がリアリティがあり、美しく音楽を上手に聴かせてくれる。良いが、余りにも高い。別紙モニターレポートを書いたが、この価格ではとても購入の対象にはならないのが、残念である。

さて、それとは別件であるがDG-28の出物がインターネット上にあり、急遽購入した。これはアンバランスのアナログIN/OUT付きでテープモニター位置でアナログ関係(アナログ再生を含む)も補正できるのもの。デジタルについてはBNC端子がついており、この端子はRCAと同様に使用できるため、BNC-RCAケーブル(これも込み)でDP-90と接続することにした。DG-28については最初期(97年)にアキュフェーズより試聴で借りてその良さは把握しているが、何分高価であるため、購入できていなかった。最近はぽつぽつと出物があるようでねらっていたもの。(それでも決して安くはないが)さて、早速DG-28による測定を行ったみたが結果は結構ひどい物であった。やはり中低域が大きく膨らみ(その分安定感が高い感じであるが)、高域は全般として落ちているが2402Hの特性上の問題か、8KHz界隈と15KHzあたりにピークがある。この高域のピークが全体としてのキャラクターにつながっていたのではないであろうか。低域は60~80Hzにかけて大きくギャップがあり、特に左チャネルにその傾向が顕著。この低域については補正しきれるレベルを超えてる現状。右チャネルは壁面の反射が少ないのかある程度チャント補正ができる。ただし自動補正のままでは左チャネルに多少バランスがよった音になってしまう。左チャネルは補正の山谷が結構大きく、この辺りの部屋の状況を改善しないと完璧な補正はできないと考えられるため、今後の対策が必要であろう。

現状は手動による補正を加えて左右バランスを保つようにした。今回は充分補正に時間をかけていないので、これでも曲その他により多少定位が悪い感じがしてしまう。次はもう少し時間を掛けて、さらに好みのバランス設定を目指しでやってみようと思う。さて、DG-28で補正をおこなった効果であるが、一聴して全体がすっきりして聴き易くなったことが判る。但し曲によっては高域の強調感が残る部分もある。録音が良い物はほとんどこの強調感は出ないので、多少録音のせいもあるかもしれない。低域については出る時は出るので、ファットな感じや混濁感がなく気持ち良い。ただし、全体としてもう少し低域に重心を落としたバランス設定の方が気持ちにピタッとくるかもしれない。 これは今後のバランス調整にて対応しようと思うが、現在の補正状況でも明らかに良くなったと感じられる。何しろ音量を上げた時の気持ち良さったらない。ボーカルもピアノも良い。弦はやはり高域が勝っている感じなので、曲、録音によっては更なる調整必要と思わせるが、ホール感や透明がそれなりに出てグッド。ただし、2402Hについてはやはり早急に2405Hに交換したいと考える。20KHzまでの伸びは期待できずやはりやや高域のキャラクターが強いと思わせるからである。またオモチャが増えた状況であるが、納得できる使いの無しにはやはり時間がかかりそうな気配でもある。


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