おおむね下記の設定で音楽が楽しめる日が続いている。 2450Jのローカット側のみ-24dBに変更したが、これは気休めレベルかもしれない。トランスアッテネターによるS/Nの向上が全体として良い結果をもたらしているのか、現状はあまりいじりたくない心境である。

（今回の設定データ）
1)Cross Over 650Hz 7Khz
2)Slope -18dB/Oct -18dB/Oct （2450Jローカットのみ-24dBへ変更）
3)Level -15dB -13dB by Trans Attenuator

さて、次のステップの模索と云えるほどのものではないが、DVD（海嘯、中島みゆき）を購入し、PS2のデジタルアウトからDC-91に接続して聴いた。 なんとPS2からは48KHzでデジタル出力されており、音質は「抜群」であった。これはCDP-R3のCDの比ではない。ソースが同じではないので厳密な比較は難しいのであるが、出てきた音は非常にクリアーで混濁感がなく、ボーカルを堪能できるものであった。PS２では同様にCDもかかるのであるが、こちらは通常の44.1KHzのデジタル信号であり、特に差は感じなかったので多分にソースの問題と思われるが、それにしても良い音であった。PS２自体はファンノイズが大きいのと、操作性が悪いこともありCD再生には不向きであるが、この音の良さは捨て難い物があった。こうなると、CDトランスポートも48KHzのSTリンク接続で繋げてみなくなるのが人情である。 また、DVDソフトの今後にも期待が持てる？ ただし、PS2ではDVDオーディオはかからないと思うが。 音楽系ソフトもこの程度の音の良さが期待できるのであれば、映像付きだし、悪いことはない。

もう一点、今回のブリッジ接続他のトライ中に結構昔購入したCD～プリアンプ間のバランスケーブルを２台のF-20の間で使うこととし、CD～プリアンプ間は通常のAccuphaseのバランスケーブルを使用することとした。 なお、この際、上記の古いバランスケーブルは左右を入れ替えて接続してみた。その結果、今まで左チャネルの音像が引っ張られていたのが、今回は右チャネルにわずかであるが音像が動いた。今までは左チャネルへのこの現象を、部屋の左右の壁面の反射条件の不一致によるものと考えていたが、もしかしたらそうではないかもしれない、これはこのケーブルの影響だったかもしれない、との推測が出てきた。これはまだ特別実験をしていないので、確かとは云えないが、そうでなければ説明がつきにくい現象である。結果的にケーブルのせいだとすれば、今まで何をやっていたのかとの自問も出てきてしまうが、これは仕方がない。そういう意味では一本良質の バランスケーブルを入手し、DC-91～C-290V間に使用してみたいものである。これによりF-20同士間はAccuphaseの一般的なケーブルを使用できることになるので、この左右の問題に決着を付け、さらにはケーブルの高品位化による改善効果も確認できるであろう。
細かいことを云えば、さらに後一歩の高域の透明感、繊細さも欲しいので、この辺りを当面の次のステップと考えている。ただし、あまり高価なケーブルは購入できないので、その辺りの兼合いが難しいところ。Accuphaseの青ケーブルであればリーズナブルな価格で購入できるのであろうが、これでは挑戦にはならない。 WireWorld辺りを狙って見たいがこの辺りはすぐに2～3万円はしてしまう。やはり値ごろ感としては1万円程度であろうか。

次に考えねばならないのはDC-91の発振とも思われる微少ノイズの対策である。 これはシステム全体のS/Nがトランスアッテネッターによって向上したことにより、余計目立つ存在になってきている。これはCDP-R３が手元にあるうちに手を打っておきたい項目で、DC-91の修理に入ってしまうと単体CDトランスポートでは音楽が聴けなくなってしまうため。Accuphase社では一応修理可能としているので、何とかなると考えている。ただし、Accuphaseは修理期間が長いのが悩みである。（３週間程度はいつもかかっているため）

また、トランスポートについてもCDP-R3の読めないCDがぽつぽつ出てきた現象が、調整、修理で対応できるのであれば、これを継続して使用するという考え方もある。今の経済情勢からいうと買い換えは結構しんどいものがあるため。ただし、これが修理可能かどうかは今のところ詳細不明。あるいはプラン通り、DP-90かP-30へ移行するかであるが、今後AccuphaseからSACD対応のDP-100が出てくると、DP-90の出物が増えるのではないかと期待している。 それも値が大分下がって。やはりトランスポートだけで考えた場合15万円以下、できれば12万程度が妥当ではないかと考える。 それ以上はどう考えても高すぎる気がしてならない。