オーディオ日記 第11章 挑戦はつづく(その2)2000年 4月 2日


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ブリッジ接続でのトライを日曜日の時間も遅くなってから急に思い出してやってみた。時間が十分なかったので、ヤマハアンプはアナログプレーヤの上という暫定措置である。

分割周波数は先のトライでボーカルの結果の良かった650Hzを選択した。スロープ特性は-18dB/Octに統一。レベルは高域、中域ともトランスアッテネッターを使用するため、チャネルデバイダーでは絞り込み無し。中域-14dB、高域は-10dB。ヤマハはやはり多少入力感度は低いようである。スピーカの内振りはほとんどなしとした。一聴して分かるのは中低域の安定感と自然な音の出方である。これはボリューム位置にはそれほど依存せず感じる。また、レベル設定は上記のように通常の接続よりは中域で+1dBしているが、決して単純に中低域よりのバランスに狂ってしまうからという訳ではない。高域の透明度はしっかり残っていることからもこれが分かる。また、不思議に音にカンついたところ(特に中低域?)がなくなり、静けさやリアリティが増したように感じられる。トランスアッテネッターを使用しているデメリットはこの音からはほとんどと云って良いくらい感じられない。チャネルデバイダーで音を絞った時に感じるような音の力感やシャープさが失われてしまうような感覚があまりない。思い過ごしなのか錯覚なのかまだ充分聴き込みをしていないのでこれが正解とは言いきれないが、何とも安心感のある音がする。昨晩はボーカルのリアリティを確認するまでには至らなかったが、早急にこの辺り確認してみたい。同時に低域の質感、量感のチエックも不可欠。肥大した低音となるのであれば問題だからである。今後しばらくこの構成で使用していくこととなると設置場所を暫定から変えなくてはならないが、ベストなポジションが見つかっていないのが現状である。、もはや設置スペースがないのである。やはりラックの後ろ(今回はTVの後方か?)に立て掛けての設置しか方法が思いつかない。いろいろといじるためには不便となるかもしれないが、音がよければ仕方ない。

現状ではトランスアッテネッターの功罪は不明である。S/Nについては文句なく効果あるが。ただし、過去にはLUXの古い固定抵抗式アッテネッターからトランスタイプに変更した時に非常に大きな音質の改善が経験されたので、そう悪い訳がない。また、通常のパッシブネットワークではほとんどの場合アッテネーションを行うが、うまく設計されていればそれほど音の鮮度を失うことはないと考えられることから、この方式が決して不正解という訳でもないように思う。この点についても詰めが必要であろう


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