オーディオ日記 第10章 調整と転機 (その6)1999年12月28日


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1999年もいよいよ残りわずか。今年はすいぶんとオーディオについては転機があった。そして、12月、勢いでDC-91を購入してしまった。

CDP-R3の音と比較すると非常に自然でおとなしく感じる。ボーカルなどはきちっとした実在感で鳴り、音量を上げても聴きづらくはならない。 アナログ的な音というべきか。CDP-R3はそういう意味では音の輪郭、隈取りがしっかりしているので、小編成の弦の場合、プレゼンスの再現が良く、これはこれで引込まれるものがある。ただし、音の透明感や奥行き、ある意味ではあっさりと鳴る感じはDC-91が明らかに上手である。ただし、寺神戸 亮のバロックバイオリンの響きはCDP-R3の方がはまっているかもしれない。(のめり込んで聴くならこれも悪くない)DC-91の導入に合わせ、クロスオーバーやレベルの設定見直しを実施した。中低域のクロスオーバーは500Hzとした。現在の設定は-24dB/OCTのスロープ特性で中域は-14dB。 高域も-24dB/OCTのスロープ特性で-14dB(残留ノイズ低減のため、アンプ側にて-6dB、F-20にて-8dBの設定)としている。この構成、設定での音はまだまだ充分追い込んでいるとは言えないが、特にボーカルにおいて声の自然さが気持ち良い。音量が上がっても張り上げた感じにはならない。従って、オーケストラもスムーズである。 少しばかり、音の温度はクールであるような気配あり、バイオリンの弦の音の飛び散るような鮮度感は相対的に少ないと感じられる。比較すれば、CD-R3は多少音作りをしているのかと思わせるところがある。

いよいよここまで来ると、あと一歩、二歩の対応をしたくなってしまう。 それはまず、以下の二つである。
(1)高域用パワーアンプの交換(P-102、P-360、A-20など)
(2)CDトランスポートの交換(DP-90?、P-30などのVRDSドライブ?とそれなりのデジタルケーブル)

上記により、当面の3wayにおけるグレードの平均化が行われたシステムが完成する。もう一息である。トランスポートとしてのDP-90はそれほど魅力的ではないが、DC-91を今後しばらく使いつづける前提とすれば、リモコンを含めたマッチングとしてはベターであろう。(価格的には中古機で20万弱から?と予想されSACDにすぐ手を出さないのであれば、意味があるかも。 また、来年にはDP-100が発売になるので、DP-90の出物が増える可能性も考えられる)
なお、そうこうしているうちに、P-102の出物がどうやらある様子(インターネット上の個人売買取引)。 現行中古機の買い取り価格が4万円程度なので、3万円位で入手できるとすれば、これは買いかもしれない。(まあ、そこまで安くはならないかもしれないが)やはり2402Hをそれなりのアンプにてドライブしてみたい気持ちがある。2402Hの影響があるのかどうか明確ではないが、高域に多少のハーシュネスが残っており、これの解消が過大である。この辺りアンプの影響があるのか、レベル設定の問題なのか、まだ納得できるレベルには至っていない。
実際2402Hのクロスオーバーは7KHzであるが、テストCDで確認すると相当低いところまで音は出ている様子。この辺りはデジタルチャンデバを使い、相当高次のスロープ特性を使用できるようにする改善できれば良いのかもしれない。しかし、DF-35に手を出すのは現状は予算的には全く無理である。

そしてさらに次のステップとしては
(3)スピーカユニットのSONY SUP-L11への交換
(4)箱の交換
へと繋げていく必要があろう。 いやはや、この道は険しい。


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