オーディオ日記 第9章 至福の時(その2)1999年 8月日付不詳


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微妙なレベル設定を模索した結果、現在は下記となっている。

・中域 500Hz 18dB/OCT F20にて -13dB、高域はカットせずに使用。
・高域 9500Hz 12dB/OCT ネットワークベース -12dB(ヤマハアンプ側でレベル設定)
・低域 500Hz 18dB/OCT F20にて (背面に吸音用のクロス(衣類)を抱かせている)
・設定角度 極端な内振りはせず、自然状態。 心持ち内向き。

この状態で、全体のバランスがうまく取れており、それなり鳴ってくれている。そこに色気を出して、今度はC-290Vを試聴した。(テレオン経由)
音の出だしから、「おっ」という感じにて明らかにC-260とは差があり、格段に良い。なにより音が自然であって、かつ存在感、力強さ、広がりなど感じられる。DC-300の試聴の時とは明らかに違う。 アナログディスクも非常に良い。 低域にリアリティがあり、よく出てくる感じで、高域の透明感やエコー感も申し分ない。 多少C-260の音と性格の違う印象を受ける部分もあるが、全体として非常に「良い音」という感じがする。正直言ってControl Ampでこれだけ音に差が出るとは、予想を大きく上回った。その他、回りのチューニングについてもある程度決まってきたことにより、差が把握できるようになってきたのでは、と多少自賛する面もあるが。
これは非常に欲しいControl Ampである、が何とも高い。とてもすんなりとは買えない。当初はC-280Vの中古(40万弱位)を狙いとして、Control Ampの違いによる差を検証しようという目的ではあったが、予想外の差に驚いている。C-260も決して悪い訳ではないが、聴き比べると音の不満点はC-260にあり、C-290Vにすると、この不満点があっさり改善される印象を受ける。音量調節器のグレードが大部違うのが大きな原因であろうか。 C-280Vは同じコンダクティブプラスティックの音量調節機を装備しているので、同様の傾向による改善が見込まれるとも考えられる。しかしながら、C-290Vと同等の音であるとは考えられないため、ここでC-280Vを選択するにはやや抵抗が出て来た。 要するにいくらお金をかけても、満足する音が選られなければ意味がないからである。 そうなるとやはり、C-290Vの選択しかないことになるが、如何せん高価であり相当の計画を算段をしないと購入は出来ない。 まだ、中古品はほとんど出回っていないと思えるので格安に入手できる可能性は少ない。C-260とC290Vの間には顕著な差があるとも言えるが、C280VとC290Vの差はいかほどであろうか。 実際は大きな差はなく、我家のシステムのレベルではC280Vでも充分といえるのかもしれない。

などなど、C-290Vの試聴に端を発して、まだまだ我家の装置の全力を引き出していないことを痛感している。現状では闇雲にスピーカユニットの交換に走る前に、一度入力段(CD及びControl AMP)のグレードアップを図るべきなのかもしれない。さらに、完全3WAYマルチへの挑戦など、まだまだやるべきことは多いと思うが、かなりのレベルまで上がってきているため、ユニットを全面入替えした後のような混沌の状態ではなく、楽しみながら練り上げられる状況となって来ている。
さて、次のグレードアップのチャレンジは具体的にはどうしようか。 頭を悩ませながら も期待があり、楽しいものがある。お金はかかるけれど。


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