オーディオ日記 第9章 至福の時(その1)1999年06月日付不詳


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やっとたどり着いたのだろうか? これが到着駅とは思わないが、現状の構成ではベストでは? と思わせるような音が聴けるようになってきた。 構成は、ハイブリッド3WAYであることは同じであるが、以下のようなアクションをとった結果が当りのようである。

(1)2450Jからネットワークをはずし、F20上で-14dBの設定。
基本的には2wayマルチに別アンプ駆動のスーパーツイータ構成である。 取り付け角度の調整し(下向け角度をやや多く)、バーチカルリスニングポイントを合わせるようにした。高域の自然な感じやエコー分、定位などに効果あり。

(2)高域についてはクロスオーバーポイントを約9KHz程度に上げ(コンデンサをFOSTEX製1.0μFに交換)、アッテネッターをはずした。
レベルはヤマハアンプ側にて-15dB程度の設定。 これによりアンプノイズの問題が縮小したし、2450Jだけではどうしても不足な高域を補うことが可能となった。 また、コンデンサの違いによる影響も多少はあると思われるが、聴きやすい高域となったと思う。なお、中域と同様にバーチカル角度調整を実施した。

(3)低域については抜本的な改善ではないものの、背面にかなりの量の衣類を袋つめにしたものを置き、反射を防いで低域吸収に努めた。
箱自体の砂による共振対策とあわせ(?)グライコは接続からはずしても大丈夫なくらい不要な膨らみが抑えられるようになったため、グライコは接続からはずし、バランス駆動に戻した。


これらの改善の全体相乗効果であろうか、高域の自然さやホールエコーが一段とよくなったように感じられる。 当然ながら、従来より随分と高域のレベルを上げていることになっていると思われるが、きつさはほとんどなく、むしろ高域の伸びが心地良い。寺神戸亮による古楽器のバイオリンの倍音成分が何と透明で気持ち良いことか。(オーケストラは録音によってはやや高域勝ちになるかもしれないが。)
ボーカルはかなり自然になったし、低域も量的には多くないとは思うが、引き締まって良くはずむし、不足の感じはしない。 ブーミー感はほとんどないといえる状況である。従来、ソースによってはバランス悪くかなりの違和感があるようなこともあったが、このようなバランスを欠いたような違和感はほとんど感じられず、古い録音でもそれなりに何とか鳴ってくれている。もちろん録音の善し悪しもあって、すべてが最上とはいかないが、バランスがくずれていなければ、まあまあ楽しめるようになっている。録音の良いものはゴキゲンな状態であるし、何よりもボーカルが楽しめることが極楽である。不安定な定位、シャリつき、ささくれなどの問題は全く解消した訳ではないが、非常に少なくなってきていると思う。今後この方向で精進していけば、理想に近づける道が見えてきたのでは、と言っても良い状況。はてさて、いつまでこの状況が続いてくれるものやら。 この状態でDC-300をもう一度試してみたい気がする。


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