オーディオ日記 第8章 混沌(その6)1999年 5月日付不詳


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ハイブリッド方式(低中域の分割にチャネルデバイダー、中高域にはネットワーク)の3wayマルチを継続チャレンジ中。 秋葉原テレオン経由にてDC-300の自宅試聴ができた。

まず、DC-300の試聴結果から。 結果は????であった。 確かに全体的な音の雰囲気は静かになり、左右バランス(定位)も気にならない。 でもCDP-R3のDACとC-260の音と比較して、新品では100万円を出して「買いたい!」と思わせる音の感じではなかった。特にアナログは力感、あるいは音のリアリティーが失われたような感じでこれはだめ。やはり、アナログを一度デジタル化するのは無駄なことで、改善される訳がない。何回かDC-300とC-260を入れ替えて試聴したが、やはり結果は同じ。 音の透明感は多少上がるものの、望みのレベルまでこれだけでは達していない。今後の購入計画のステップ1としてDC-300、DG-28をあげたが、これは変更せざるを得ないと思う。また、グライコも始めはいれて試聴したが、結局はずしてしまった。

なお、この試聴の過程にて、中域を何と-15dBの設定、高域はアンプのゲインが異なるので、何とも言えないがアッテネッターレベルで-14dBの設定が相当良いポジションであることを確認した。グライコもなし。この状態でCD、アナログをかなり聴き込んだがどちらも相当良い。アナログもリラックスして聴ける仕上がりである。 高域がきちんと出ているせいか、上記のように中域を絞っているのに実在感が失われない。なお、驚くことに全体の音量自体が小さ目でも音の満足感が得られる。望んできた透明感についても(まだ改善の余地はあろうが)、随分と良くなってきている。スピーカ位置は奥まったポジションでもまあまあ。 あえて引っ張り出さねばならぬ状況ではない。

・ボーカル: シャリ付きは気になるほど出ず、聴きやすい。 声の実在感出てきた。ホールエコーも割ときちんと残る。 アナログレコードのPOPS系もグー。
・弦: 中域の絞りが聴いているのか、荒れた印象少ない。録音のイマイチのものでもそれなりに。かといって、高域の透明度失われていない。
・ピアノ : 高域の輝きを失わずに音の厚みが出てきたため、安定感ある。 安心して聴ける。
・低域 : ティンパニー連打はまだ最終設定では試していないが、ベース等は良い感の仕上がりである。 あまり重たいようには感じられない。いろいろ手をいれた効果が出ているのかも。

さて、何がこんなに改善された理由なのだろうか。 あるいは今までだめだった理由は?
基本的には1台のアンプでインピーダンスの異なるスピーカの駆動は単純なネットワークの設計通り機能しないということであろか。今のところ考えられる理由はこれしかない。従って、2アンプ構成には今は戻れない。こうなると、次に考えなくてはならないのは完全な3wayマルチへの移行である。 まずはヤマハの高域アンプを変更したい。希望はP-360の左右振り分け駆動であるが、如何せん規模重量があり、また価格も相応なので、、、、その次がF20の買い足しあるいはF25への変更か。 コスト的にはF20の買い足しの方が安い(結局無線と実験誌のF25売りたし情報についてはレスポンスがない。)だろうなぁ。ただし、設置スペースがないので、抜本的レイアウト見直し必要になる。また、しばらくこの構成で使い続けるのであれば、ネットワークのコンデンサを良いものに交換しておきたい。 基盤そのものも、もう少し綺麗なものに作り替えたいと思う。 まあ、これはコストの問題小さいのでやろう。
なお、CDトランスポート、DACであるが、DC-300のDACだけでは思ったほどの改善効果が得られなかった訳であるが、トランスポートの問題は特にないであろうか。音への影響の大きさから考えると、やはり出力系の改善が先になるか。


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