オーディオ日記 第8章 混沌(その5)1999年 4月日付不詳


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中高域のネットワークの問題に端を発していろいろ考えてみた。F20を購入する前にはネットワーク方式でもバイアンプとした方が断然音が良かった経験がある。過去から学べだ。 そこで、早速例のヤマハのアンプを引っ張り出し(洋の部屋から押収し)、高域専用としてみた。
ネットワークはクロスオーバーポイントを高めに修正する意味で2.2μFから1.5μFへ再変更。 音量調節はアンプ側全開とし、ネットワークの先にアッテネッターを挿入した。 絞り込みは-12dBから-13dB位で試行錯誤中。

まず、中域はネットワークを通さず(高域を落さないで)直結のまま音出し。うん、やや高域勝ちの音ではあるが、従来のP-102一台で駆動した時の音とは明らかに違い高域に素直さ、透明感がある。 シャリ付きは少ない。 そこで高域を落すために、再度中域にもネットワークを通すことにした。 う~ん、良い。高域が不自然にならずそれでいて何とも言えぬ、透明感が感じられる。 これが求めていた高域の透明感か?昨日は充分な聴き込みのための時間が無かったため、早急な結論は避けなければならないが、それでも素直さを感じる。 これはどういう理由なのだろうか? やはり、インピーダンスの違いが中域と高域にあるため、1台の駆動では正しく周波数特性のコントロールが行われていないのであろうか。 確かにF20導入前も同じ状況、現象であった。
今回は高域のヤマハのアンプは先にDODのチャネルデバイダーで悪戦苦闘しているときと違い、高価な(?)トランス式のアッテネッターをかませており、若干のノイズは感じられるもののお話にならないという状況ではない。むしろ低域のカットが正しく効いており(クロスオーバーの周波数はこの場合、どこら辺りになるのだろうか。 計算上は中域が7KHzで12dB/OCT -3dBクロス、高域が7KHzで12dB/OCT -6dBクロスである。従って、-6dBクロスで考えると9KHz辺りになる。)、楚々とした空間の感じられる音の出方である。
ということはやはり、3wayマルチの道を進むしかないのであろうか? もちろん理論的、経験的にはそれが望ましいことは充分承知しているが。どうしてもコストの問題とスペースファクターの問題が避けられない。 しかし、音の前にはこれらの障害も、、、、このヤマハのアンプでどこまで追い込めるのか、いろいろとやってみようと思う。
その上でF25が入手できても、できなくてもパワーアンプは3台体制で臨むべき、という方向性がまず見えてきたので、これで発展を考えれば良い。 昨日のヤマハでの高域もそこそこであったので、アキュフェーズのP360レベルの中古を気長に狙うか、ごくコンパクトなアンプ(テクニクスのSEA-1000MkII辺り?)を狙うか、というような選択になろう。 とにかくこの延長上に目指す方向が見えていれば良い訳だから。

さて、上記とは別件であるが、新宿オーディオユニオンでDC-300の中古を発見した。55万円。 高いが何とも魅力的である。まだ試聴が終わっていないのが何とも残念であるが、これならターゲットとして考えられなくもない。 ボーナス払いで思い切って購入してしまう手も考えられるが、、、、う~む、欲しい。

今後のステップを考えると以下の順番になろうか。
ステップ1 入り口固め
・DP90相当のCDトランスポート
・DG-28 + DC-300

ステップ2 3wayマルチの完成
この段階で3wayマルチの方向の最終決断必要。 Nautilas801のような方向とは明らかに異なることになるので。(もう、決まっているか?)
・F-25へのステップアップ
・P-360クラスのアンプ追加

ステップ3 音の出口固め
・SUP-L11とSUP-T11 or SUP-T11Gへの変更

ステップ4 箱
・タテマツ音工などの箱とウッドホーン

こう書いてみると、何とも長い道程である。金額的にもどんなに安く買えたとしても320万から350万くらいはかかってしまうと考えられる。 まあ、普通よりちょっと上の車一台と考えれば、そんなには高くないかもしれないが。考え様によってはなるべく余分な費用はかけずに目的の構成に向かって一つ一つ進むのが良いかもしれない。
一方、SACDやデジタルアンプ、デバイダーの動きもあり、これらの進展具合によっては機器が陳腐化してしまう恐れもある。この辺り、動きがどうなるかウォッチが必要であろう。


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