やはり、クロスオーバーネットワークを介在させると微妙な弊害が出るようだ。今回のネットワークの改訂に際して、周波数測定をし直したが、測定値そのものは従来とそれ程大きな差はないが、今回はヒアリングも織り交ぜ本来はやりたくないグライコの全帯域挿入を行い、ベストポイントを探してみた。

結果630Hz辺りを-3～-4dBの設定とすることで、音の落ち着きが出てきた。他の周波数においては特別今までの設定とは違う状況にはなっていない。ホーン及びドライバーの「カン付き」あるいは「うるささ」というものがこの絞り込みで随分と押さえられたように感じている。F20の周波数ボードも500と650を何回も入れ替えたが、結論は500Hzの方が良いようである。また、正相、逆相については測定すると正相の方がディップがなく、スムーズに繋がるようである。 このセッティングで聴くアナログディスクが思ったより良い。アナログのノイジーさはどうしても出てしまうが、音の力感や実在感、血の通った音の聴きやすさはCDよりもアナログに分がある。 ただし、超優秀録音のCDは文句なくCD。さて、問題のネットワークであるが、今回の結論は「不可」である。 どうしても高域に不自然さが残ってしまう。 これはネットワークの設計の問題であると考えられるのだが原因が不明である。 高域の予想しないポイントにピークが出来ているのかもしれないが測定上は明確に把握できない。 少なくとも相当高域オーバーに感じられ、2402Hのみ-3～－4dB絞っても違和感が残る。 2450Jをダイレクト接続した場合は全くこの違和感が感じられず、穏やかな感じで、かと言って高域の大幅不足の感もなく、ボーカルや弦にはこちらが良い。 現状は全帯域グライコ挿入、２wayダイレクトドライブで、一応納得できたようである。 このような現状から、当面DG-28での補正をしつつ、将来的に3wayマルチに発展することになるのか？ ネットワークの実験は多少いろいろなアイデアを試しつつ続けるとしても、発展の方向性はどうやらこちらに向かうのが正解のような気がしてきた。ネットワークは単純計算の設計では、使用パーツの吟味もそうであるが、なかなか好結果を出せないようである。現状の音の方向にこだわるのであれば、必然的に3wayマルチとなってしまいそうである。

さて、音場補正におけるDG-28であるが、こうなるとなるべく早く購入したくなってくる。補正の効果は大きいがやはり現状のグライコでは満足できないし、状況をディスプレー出来る機能が大きい。ユニット別の測定も含めていろいろな可能性、使用方法がある。CD及びDACの方向、将来計画がまだ決めきれていない状況ではDG-28プラスDA変換ボードという手が一番購入しやすい構成と考えられる。DACとしての性能はベストではないかもしれないが、当面DG-28を活用する手だてとして。購入価格を調査して見ようと思う。そろそろリーズナブルな価格になる頃ではないだろうか？ 場合によっては夏のボーナス見込みで購入してしまうという手もある。(秋葉原テレオンでは2割引）DC-300を含む大掛かりな対応はSACDの動きもあり、DC-300がDAC＋デジタルボリュームの機能としては高すぎるということもありなかなか踏み切れる状況ではない。そうなると、DP-65VのようなCD＋DACの構成の機器の導入も脚光を浴びるのだが、このクラスで本当に納得出来る音が出てくるか現状不明。 このあたりやはり試聴してみないことには決められないと思うし、本当に現行CDに弱点、問題があるのかもまだまだ明確ではない。
さて、3wayマルチの方向に向かうためにはもう一台F20を購入するか、F25への移行が必要になる。 そんな折り、無線と実に4way仕様のF25の出物があり、１６万円と。早速これにチャレンジしてみることに。 うまく入手できたら、現行F20を売却することを考えたいと思っている。こうすれば差額分で（８～１０万円前後）でF25へ移行できることになる。 （経過年数やフィルタアンプ、ラインアンプ付きであることを確認しなければならないが） こうなると、あとはもう一台のアンプである。 理想的にはP-360をもう一台購入し、左右別々ドライブ（片側で低域と高域用に使用）にチャレンジしてみたい。 中域のみP-102で両チャネルドライブ。 P-102はＡ級動作なので、これの２台構成は発熱の問題からやはりしたくない。またこの場合、設置場所の問題が再度浮上してくることになる。こうなった場合は抜本的に設置場所の見直しが必要となる。

う～む、こうやって構成プランが発展していくと、いつになったら箱とSonyのスピーカユニットが購入できることやら。 音楽ソースもどんどん購入したいし、ラジコン飛行機ももうそろそろ購入しないと今シーズン飛ばす機体が無いし。 いやはや。