オーディオ日記 第7章 愕然(その5)1999年 3月日付不詳


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DG-28のメールリストで知り合った横浜本牧の同好の方のリスニングルームを訪問した。

DC300 + DG28 に Levinson 27Lを2台を左右の中高域に使用、低域はM-5のマルチでJBL 2205 ダブルと375 + 2405H を駆動している。 部屋はマンションのたった6畳。くやしいけれど、音は当方のより上だった。 ただし、リスニングポイントは非常に近いので、音量は上げられないため、浸るような聴き方は無理。 従って低域は本当に良いかわからない。 ヘッドホン的な聴き方になってしまう。 ただし、高域は透明感あり非常に良かった。 このあたりDC-300とDG28の効果なのであろうか?

スピーカユニットは比較的似ている構成なので、何とかこのレベルに引き上げることが可能ではないかと試行錯誤している。 試行錯誤の一つとして、C260を構成からはずし、CDからMDのDAC+デジタルボリュームを通し、F20に直結することを行ってみた。これが結構いい。 いや、C260を通した音に問題がある。 定位及び旧来より気にしていた左チャネルの違和感がC260を通さないことにより、何と解消されているではないか。音の鮮度は随分と上がる。 ただし、デジタルボリュームが高級品ではないので、あまり絞った状態ではだめ。 このため、アンプのゲインを-20dB、F20でも高域側は-20dBに落し、デジタルボリュームは-5dB~0dB位で使用できるようにした。これに勢いを得てCDP-R3からの出力をダイレクトにF20に入れてみた。こちらはややレベルを落しきれないがMDとのDACの違いもあり、さらに良くなるような気がする。 この辺り、もう少し時間をかけてチエックする予定。 一聴して音の鮮度、輪郭の良さ(パリっとした感じ?)があり、何となく感じていたもやもや感がなくなる。 ただし、音の透明度に関してはMDのDACではあまり改善された様には思えない。 これはCDからF20の直結で是非じっくりと確認したい点である。
ではC260にどのような問題点があるのであろうか? 経年変化によるボリューム劣化の問題? 元々の性能としての問題? 出力系のクオリティ向上により問題が出てきただけと考えれば良いのか? 現状バランス接続で使用してきたが、アンバランスでも同様であろうか? アナログは? これはフォノEQが必要なので、C260をバイパスすることはできないが、後述のようにバリュームをパスさせREC OUTからAD変換してしまうという形態も考えられる。 この辺り、いずれにしても実験と試聴で結論を出したい。

このような状況から、今度はDC300のようなデジタルプリあるいはDC91のような高品位なデジタルボリューム付きのDACの購入が浮上してきた。DC300は非常に欲しい機種であるが、中古がほとんど無い、あっても高価という点と、アナログ系に対応するにはさらにお金がかかるという問題がある。 DC91であれば多少中古品の動きもあり、40万弱程度で入手できる可能性がある。 なお、この場合、アナログ系はC260を残し、デジタル系は直結とするため、F20での切替えが不可欠になる。 実験してみたところ、何故かうまくいかないため、アキュフェーズに質問を出している。 これがうまく行かない場合は、切替機を用意するか、ケーブルの差替えとなる。まあ、アナログを聴く機会は少ないので問題ないかもしれない。あるいは一度MDにてAD変換させてからダイレクトにF20に行くスタイルでも良いかもしれない。(AD/DA変換をかけてみるこの接続方法もやはり確認しておきたい。この場合C260はPhono EQとして使用することになる)

また、DC300とDG28の組み合わせ試聴を是非してみたいと考えている。一時に両方の貸出は無理かも知れないので、まずDC300あるいはDC91のDACにてどの程度音の透明感が向上するのかを確認したい。当然C260を接続しないで。
これで期待通りの音が出れば、方向性に問題が無いことが確認出来ることになる。基本的にはまず音の純度を上げなければ、DG-28の効果も十分発揮できないと思われるため、順番としてはこちらが先となろう。 従って、現時点では単純にスピーカユニットの変更、箱の変更は行わない方が得策と考えられる。 というのは、現行のユニットでもやり方によってはかなりのレベルまでの音を出せる可能性が見えてきたからである。従って、まずDAC系、入力系の向上を行い、限界を見極めた上で、最終的に出力系に不満が残れば、改善するということを考えたい。
ただし、当面出力系としては中高域のネットワークの見直しだけは実施したい。高域用のHigh Pass Filterも18dB/OCTで組む必要が無くなりつつあるため(高域に完全に満足しておらず、特に左チャネルに違和感を感じていたため、切れを鋭くしていたため)、よりシンプルな構成の12dB/OCTとクオリティを吟味したパーツでやってみたい。
クロスオーバー周波数は7KHzより上にすることを、つらつら考えていたが、これは高域 が前述のアクションで改善されれば、特に変更する必要はないかもしれない。


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