オーディオ日記 第7章 愕然(その4)1999年 3月日付不詳


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不思議な効果? 先に3月作業第3弾であげた原始的なフラッターエコー対策を行ってみた。

(1)板を並行面をはずす角度をつけて設置。 壁紙の余分で表面を化粧。
右側に高さ約120センチ、幅40センチ程度(比較的高い位置に設置)
左側に高さ60センチ、幅50センチ程度
板の裏側などにグラスウールを使用する予定であるが、未作業。

(2)大ぶりなスチロールを利用し、両脇コーナーに設置。 暫定設置のため、特に見栄えについては考慮せず。

(3)低域吸収のため、スピーカ裏側に衣類、座布団など低域吸収効果のあると思える素材を置いた。

全くの廃物利用的な措置であるが、とにかくまずは手拍子レベルで確認できるフラッターエコーを起こさないことを目標に実験してみた。(1)と(2)とどちらが大きな効果があるのか未確認であるが、聴感上では手拍子によるフラッターエコーは発生しなくなった。では、音はどう変わったか? ナントも不思議なのであるが、おとなしくなり、耳障りとなるような点が随分改善されたように思える。 特にボーカルにおいて若干甲高く鳴るような部分が影を潜めているような気がする。これに伴ない、音楽自体がやや静かになり、それでいて聴感上ではしっかりとした音楽、音像が感じられるようになった。
最近ハマっている中島みゆきのボーカルに何か引っかかるような帯域があるのが、やや気になったのが始まりであるが、これも随分良くなったように思われる。このあたり、気の迷いなのか、思い込みなのか、本当に改善されたのか、現時点では半信半疑であり、確定はできていない。もう少し聴き込みが必要であろう。しかし、効果と言える音の差が感じられることもまた事実である。周波数については再測定していないが今度の休日にゆっくり確認してみることとしたい。
なお、上記フラッターエコー対策が功を奏している場合、若干の追加手段を講じたい。具体的には発砲の部分は余りに見かけが悪いので、グラスウールでの対応またはカーテンでの対策(左右のコーナー付近)を試みたい。 特にグラスウールについてはある程度の厚さのある、しっかりしたものをジョイフル本田にて発見したので、これを効果的に使用し、吸音ポールのようにすることを考えている。(カーテンよりはずっと安いし、見栄えの工夫も容易と考えられるため。)

上記(3)の低域吸収の効果は実のところ良く分からない。 低域に関してはTBMのジャズレコードでは再生音量が高かったこともあり、一様に低域が肥大し、まだベストとは程遠い。ただし、その他のソースではそれほど不満がないとも言える状況にはなっている。これがアナログソース固有の問題、影響なのか、CDを含めた低域再生の問題なのかまだ確定できていない。これも低域信号をベースにブーミングチエックの測定をしてみたい。
一方、グリーグのP協の再生はアナログと言えど低域、高域ともかなり満足できる状態と思えた。特にアナログでは高域のうるささがとれた効果が大きいように思える。 このあたり、フラッターエコー対策の効果であれば、長い間対策を打たなかったことに悔いが残る。 一方、各種の努力により確実に音の純度は向上していることも事実としてあり、ここまで対応して始めて部屋の対策の効果をきちんと確認できるようになったとも考えられる。 それにしてもフラッターエコーは相当の悪影響があった訳だ。

なお、全体の音としてはまだま改善の余地があるものの大分煮詰まってきたように思える。ただし、音の質感がかならずしもベストな肌触りといえない部分がある。 このあたりは全体システムのクォリティとスピーカーユニットのクォリティとどの程度の比率にて支配されているのか未だ不明な部分であり、今後の対応の課題となろう。 また、SONYのユニットに対する期待値はStill 高いものがあるが、箱及びCD、アンプのクォリティとのバランスをとりながら、長期的な視点で考えていくことが何とか可能となり、短期かつ早急な交換が必須ではないということは何とも費用の面でありがたいことである。 やはり、お金はソフトに投入し、音楽を楽しみたいし。


音響効果改善プラン
(1)吸音パネルの作成、 スピーカ背面(3枚?)、側面に設置(右側に1枚)
自作あるいは既製品の購入?
? 現状は正面の壁に対して毛布を吊るした、実験的対応のみ実施済み

(2)天井に吸音石膏ボートの設置、張り付け(素材、調達未確定であるが)

(3)スピーカ背面コーナーに吸音ポールの設置(グラスウール3枚利用して作成?)
? これは作成実施済み。

(4)スピーカ可動化
これはキャスターの利用により聴取時にスピーカの位置を移動するための工夫。壁面からの影響から逃れるために、もっと前に出し、左右の間隔も狭めてみたい。ラック、TVの位置関係から、可動式にしないとこの対応ができない。 この場合、キャスター付きの台に防振マットをはさんで直置きスタイルとすることを考えている。
? 実施済み。 34インチTVを衝動買いした影響大!?


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