オーディオ日記 第7章 愕然(その3)1999年3月日付不詳


TOP Audio Topics DIARY PROFILE LINK

SONYのユニットやタテマツ音工の箱は金額的にも多少長期的に考えていなねばならないが当面はフラッターエコー対策を行いたい。 手拍子のレベルで相当のフラッターを確認できるので、音の透明感の観点からは是非改善しなければならない。装置の改善もさることながら、部屋に対する考慮をもっとしなければならないと痛感している。本格的な対応のためには部屋の音響処理をたとえばヤマハのアビッテクス(防音処理などを行っているセクション)などに相談し、施工してもらうのもひとつの方法かもしれないが金額的なかなりかかることもある。 吸音、反射パネルについてもヤマハでは販売しているようだが、これも一枚3万以上するし、実際部屋への施工をどのように行えばよいのか素人ではわからない。ただし、一般的にはフラッターエコーの対策がしっかりしていれば、床張りの洋間であるため、残響時間が短すぎるということはないであろう。

さて、そのフラッターエコー対策であるが、高域をあまり減衰させずに対策を実施するのは結構大変かもしれない。スピーカーの背面と両脇(特に現状は両脇か?)さらに天井の対策を考えねばならない。それも部屋の見栄えやレイアウトを損なうことなく低コストにて実施でき、かつ効果のあるものでなければならない、など要求が多い。ごく原始的な方法であるが、背面、両脇に以下のような吸音処理を施して、様子をみることを考えている。

(1)板を並行面をはずす角度をつけて設置。 壁紙の余分はいっぱいあるので利用可。板の裏側などにグラスウールを使用する。表面に発砲スチロールのキューブをランダムに張り付け反射させる。(高域の吸収にのみならないか疑問もあるが)

(2)スチロールで簡単に実験するのであれば、板ではなく、ダンボールも考えられる。(見栄えは悪いが実験と割り切れば良い、必要なら壁紙を貼る)

(3)紙製の卵ケースの利用(最近は見ないが) 色は白く塗る必要あろうが。
などなど廃物利用でいろいろ考えられないこともない。
とにかくまずは手拍子レベルで確認できるフラッターを起こさないことを目標に手軽に実験してみたい。ちなみにフラッターの周波数は計算上下記の通り。
高さ 2.6m 340/2.6 = 130Hz 1/2は65Hz 2倍は260Hz
横 3.9m 340/3.9 = 87Hz 1/2は43Hz 2倍は174Hz
たて 5.3m 340/5.3 = 64Hz 1/2は32Hz 2倍は128Hz
過去の周波数の測定の経験から、125Hz付近にピークがあるとわかっているが、計算上もたて方向及び高さの二つの周波数で128~130Hzあたりにピークがでることが予想できる。また、40Hz付近の盛り上りも、これはバスレフチューニングのせいかとも思っていたが、どうやらフラッターの影響も考えられそうである。
さて各種のオーディオ関連ホームページをサーチした結果によれば、フラッター対策としては以下のようなことが掲載されている。

(1)低域の吸音処理
ラスク。最近はアルミ製の軽量ラスクもある。
300mm~600mm程度のグラスウール(低音には厚みが必要と)
部屋のコーナーに座布団、丸めた布団を置く(チョー原始的!)

(2)壁面の中高音対策
たて方向の木材(リブ)を使用する。

(3)床
カーペットなど
ただし基本的にはフラッター対策とし、吸音(特に高域を)しすぎないようにし、反射と吸音を適度に取り混ぜる必要があると。


next back