オーディオ日記 第7章 愕然(その2)1999年 3月日付不詳


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オーディオユニオンお茶の水店にタテマツ音工の箱に入ったSONYのユニットが置いてあることを確認した。しかしながら、マルチアンプの結線がしていないため、試聴することはできない。 (4月以降になるとのこと) なお、タテマツ音工の箱もなかなか良い。
一本28万円。 木製ホーンも同額の1本28万円。 決して安くない。しかし、この箱でGTサウンドで試聴したイタヤカエデの箱と同様の音が得られればベスト。実際は試聴してみないことには納得できるかどうかは不明であるが。しかし、同様の音が得られる場合は俄然ターゲットとして浮上してくることになる。特に大きさの面でもシングルで良い音が出せればそれに越したことはない。箱自体はなかなか色も良く、出来も非常に良い。 むしろGTサウンドの箱の方が色がやや好みではない。(タテマツ音工の方が色がやや赤みがかったブラウンで上品。)まあ、とにかく音を確認しなければ始まらないが。

さて、ここでユニットの購入に関しオーディユニオンで入手したSONYのパンフレットからひとつのアイデアが出てきた。販売はソニーマーケティングという会社が行っているようであるが、ここから直接購入できないか、というものである。おそらく個人としては無理であろうが、会社経由ということであれば、サウンドハウスの25%オフよりもさらに期待できるのではないだろうか。(などとお金も無いのに皮算用している)
もし、法人また特約店的な扱いで仕入購入できれば、すくなくともサウンドハウスの25%オフよりも安くなるはずである。あとは会社経由こちらに売却してもらえば良いので。(そんなにうまくいくか?)資金的に可能になった時点で是非トライしてみたいことの一つである。

さて、そうは言っても現行のシステムをより良い状態で聴けるよう努力を怠ってはならない。 昨今、モーツアルトもなかなか良く聴けるようになってきたので、さらなる努力が良い結果を生むであろう。 考えられるアクションとしては

(1) 一層の防振対策を進めること。
これはジョイフル本田で見かけた坊振マットが有効ではないかと考えている。特にこれは箱の背面処理とホーンの取り付け板の背面処理に適用できぬかと考えている。但し、量はあまり必要ではないので、3枚程度のバラ購入が出来るかどうかがポイントであるが。

(2)バスレフポートの径が小さいのではないか、ということ。
確かに一般的15インチウーファーのケースでは10cmを越える径のポートが二つ程度ついていることが多い。(ノーチラス801 はそう言えば一個だが)現行の箱は8センチ程度のものがひとつ。共振周波数の計算式は良くわからないが、原理的には小さい径ではより低い周波数に共振が発生するはず。 従い、現状40Hzはかなりの音圧があるが、逆に50Hz~60Hzあたりにディップが明らかにある。 このように低い周波数にシフトしてしまっているのはやはりバスレフポートの径が小さい、またはポート自体がひとつしかないという理由が考えられないであろうか。ただし、この点については具体的な対応方法が今のところ浮かばない。

(3)フラッターエコー対策。
これは家自体の根本的な解決が必要かもしれないが、当面の対策も考えたい。ただし、部屋自体の造作に係わるよな対応は今のところ困難と思われる。従い、スピーカーを設置している背後面及び対抗左右面での対策を簡略的に実施することを考えねばならない。一般的な方法としては壁面に音を吸収する布類をかけることとなろうが、それほどの効果も期待できない。その他の対策として、吸音反射パネル的なものを作成し、立て掛ける方法もある。 ただし、これは木材の調達など結構コストがかかることを覚悟しなければならない。 まあ、やりたいことはいくらでもあるが、コストとの兼ね合い、効果の生むとの兼ね合い、抜本的に対応品しなければ効果が期待できないなど種々の要素があるので、冷静に判断していかねばならぬであろう。中途半端では決して音は改善できぬことは随分経験してきたはず。思い切った投資による改善効果の方がはるかに満足度が高いのも事実。このあたりを踏まえての作業計画と実施が必要であろう。


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