オーディオ日記 第6章 脱出(その3)1998年12月日付不詳


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さてさて、音は本当に魔物である。オーディオは泥沼である。 F20導入後の我が家での「タイタニック」の上演は映像も音も楽しめ、極楽であった。しかしながら、聴き込むにつれて、ここをもう少し、というような個所がどうしても出てくる。

余談ではあるがオーディオユニオン千葉店にて中古の周波数ボード(500Hz)を3,250円で購入。(290Hzのボードを2,000円で下取りにしたため)秋葉原でコンデンサーを購入することに比べたら、何と安いことか。

JBL2380Aホーンのクロスオーバー周波数は500Hzであることをカタログ上確認し、少し気になっていたホーンのカットオフの問題は忘れても良いこととなった。さて、ここで650Hzと500Hzの聞き比べになるのであるが、まずは、500Hzの感想。
少し低域が膨らんだ感じを受ける。全体としては悪くないが、やや声の質感(特に古い録音のPPMを聴いた時)にささくれたものを感じる(わずかであるが)。これは昔からの症状と似たような感じで、左チャネルを中心に感じる。これがクロスオーバー周波数からくるホーンの再生音の影響なのか、それ以外なのか現状分からない。全体のパワー感はやや薄れるだろうか。 ただし、これらの試聴はグラフィックイコライザーをほとんど調整し直さずに行っている。

650Hzに戻しての感想。ハープを聴いた時にやはり低域の膨らんだ感じを受けた。 ロッシーニの低弦もやや緩いか?この650Hzにした時も同様に低音の膨らみを感じるのはどういう理由からであろうか?前回からの変更点は中域(2450J)を正相接続していることと、電源の取り方の変更。電源は一応アースを合わせたつもり。 中域ドライバーの位相の違いが大きいのか?グライコを500Hzで調整していないため、ややぴったりと来ていないような気がする。また、F20側にてレベル調整 -13dBとし、P-102側は -0dBとしたため従来の調整と若干合わなくなっているせいかもしれない。 なおレベル調整はF20側にて行った方が音の鮮度を感じる気がする。 いずれにせよ、500Hz周波数ボードを使用して聴き込むのであれば、レベル設定をどちらで行うか決めて、グライコの調整を行う必要があろう。厳密に行うのであれば、2402Hをはずし、2450Jダイレクトにて調整してみるのも良いと思う。(高域のネットワークからの影響を避けられるし、2402の音を気にしなくてすむ)

また、このレベルまで追い込んでくるとやはり部屋のフラッターエコーの影響を感じる。グライコだけでは調整の限界があるので、(デジタルグライコであろうが、アナログであろうが)部屋の調整を今後実施していく必要があろう。(壁面吸音を中心に)
おそらく部屋としては少し響きすぎで、フラッターの発生もかなりあると考えられるため、今後は吸音を中心に改善策を重ねて行くことになろう。具体的には建材屋から天井等吸音用のパネルなどを仕入れ、主にスピーカー近くの不要な音の輻射を押さえることとしたい。なお、機器の調整としては、どちらの周波数ボードを使用していくか決めなければならない。 変動ファクター以下の通り。
・クロスオーバー周波数(500Hzと650Hz) (注)後日500Hzに確定した。
・レベル調整(F20側、アンプ側) おそらくF20側がベター。 (注)F20側に確定した。
・グライコ調整(特にクロスオーバー付近)し直し。
・中域ドライバーの位相(正相、逆相接続) やはり逆相で行くべきか? (注)正相に。
・高域ユニットをネットワークをはずして2WAYでの調整。
などなど。いろいろ試すには正月期間では足りない?

別件であるが、リビングの部屋の蛍光燈をつけた状態と、白熱灯のみつけた状態で、音の違いがあるように感じる。 単なる明るさのせいか? それとも電源への影響のせいか。今のところ、どうこう言えるほど明確ではないが、何となく感じるものがある。今後の課題であろう。いわゆる電源クリーン化が必要になるのか? ゲゲッ!?


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