オーディオ日記 第2章 リトライ 1998年 8月日付不詳


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JBL 2450J、Electro Voice EVX-150Aの購入より約1年経過。 97年12月にはJBL 2402Hとチャネルデバイダーを追加したが、中高域に使用したヤマハのアンプとチャネルデバイダーのクオリティの問題により、マルチアンプは挫折していた。今回マルチに再チャレンジ目的で、中高域用アンプとしてAccuphase P-102(A級50W)を購入する。 これにより現況構成は以下の通り変化した。

使用機器と設定レベル
# Accuphase C-260
# DOD Channel Devider (2WAY構成のため、LFとHFの出力を使用)
# LF出力は650Hz/18dB/Oct
# Accuphase P-360(Amp にて-12dB) EVX-150A -0dB
# HF出力は50Hz/18dB/Oct
# Accuphase P-102 (Amp にて-12dB)
# 中域は6.5KHz 12dB/Oct JBL-2450J -13dB Deviding Network
# 高域は6.5KHz 18dB/Oct JBL-2402H -13dB deviding Network

(1) 現時点での接続の評価
中高域のレベル設定は暫定的なものであるが、P-102の投入効果は非常に大きく、従来のヤマハを使用したトライでは聴かれなかったレベルに始めから到達できた。特に、LFの改善効果は非常に大きく、EVX-150Aの鳴り方、低域の出方が相当良くなっている。(鳴り方にストレスがなくなり、量的には充分となった)やはり低域にはマルチアンプの効果が非常に高いと思われる。中高域は全体として透明度の改善ができているように思われる。若干のシャリつきが感じられるが、レベル設定の問題か、クロスオーバー周波数の設定か、デバイダーの限界かソース自体なのか、まだ追い込めていない。 一部のVocalに特にこのシャリつきの傾向がみられた。 Vocal以外はあまり感じない。アンプ冷却用に使用しているファンノイズが大きい状態での試聴であったため、S/Nについては結論が出ていないが、前回に比べれば改善されていることは間違いない。やはり、Amp自体の問題であろうか。また、トランス式Attの効果も無視できないと推測される。

(2) 今後のチャレンジ
結線が暫定的なものであるので、これをスピーカーコード、コネクトケーブルとも最終型にする必要がある。(必須)
・SPコード(モニターPCのシルバーコートされたケーブルを使用)低域コードの直結処理。 Network Boxの中。 SP Box内の2個所。中域用ケーブル、高域用ケーブルの直結処理。Network Boxの中。結線処理はNetwork Boxの中にて行う方法と外に出す方法があるが、ケース分け。
- 中域 Attを使用する場合。従来のBoxを使用する。
- 高域 Attを使用せず、Ampにてレベル調整、直結。 Box不要となる。
・接続ケーブル
- 中高域の接続ケーブルをバランスケーブルに交換。(必須)
- Accuphaseのケーブル購入(オーディオユニオン) (注)後に購入した。
- XLR変換コネクターの購入(サウンドハウス)
(注)バランス回路の使用により出力レベルの再調整が必要になるかもしれない。

・デバイディングネットワーク
変則3WAY構成をしばらく続ける場合、 デバイディングネットワークのグレードアップを検討する必要がある。コンデンサーやコネクターなど使用パーツ見直し。結線処理、防振処理の見直し。(モニターPCケーブルの使用と直結処理)クロスオーバー周波数の見直し。(7KHz~10KHz程度に高域へシフト?)

(3) 微調整事項
調整はすべてTone Controlをはずして行うこと。
・LFとMF、HFのクロスオーバー周波数の最適ポイント
- 500Hz JBL-2380A Hornの低域カットオフの問題発生の恐れあり。
- 650Hz 今のところ、最適ポイントか?(ただし、厳密ではない)
- 800Hz 低域Unitの使用特性上の限界である。

・レベル調整(通常聴取のC-260のボリューム位置を3程度としたい)-13dBにて安定使用できる場合、Var Attをはずすことが可能となる。MF、HFの両方をはずすか、片側にのみ残すか、レベルと音質から決める。原理原則的にはなるべくはずしたいが、トランス式の「良さ」も考えられる。
- P-360 -12dBにて使用 Att -7dB
- P-102 -12dB + -13dB(Var ATT使用) Att -20dB

(注)単純計算すると、上記の設定では+5dBとなるが、この程度であれば、通常ボリューム使用位置への影響は比較的小さい。
・MFの位相についても正相、逆相の二通りにてトライしてみる。(現状は正相)
・左右バランスは測定用CDを使用して、Channel Devidorにて調整をとる。CDとAnalogueの両方にて調整実施のこと。
・MDのD/A Converterとの比較試聴を徹底的に行う。
・残留ノイズチエック(ファンノイズを押さえた上で確認する)
・トータルバランスチェック
上記2項目はDODのChannel Deviderを使用していく上での重点確認事項である。これらにある程度我慢できれば、継続使用可能となる。特に「シャリつき」が出たらアウトなので、各種ソースにて厳密チエック実施。

(4)将来的なチャレンジ
・Accuphase F-20 650Hzの購入
第一プライオリティにて検討したい課題であるが、価格を考えると12月以降の購入とならざるを得ないため、それまでは試行錯誤を継続する。Second HandにてF-25またはF-20の出物があるかもしれないので、各種情報をウォッチする。(雑誌、店頭など)
・3WAYへのチャレンジを行うか?
今回の構成変更はかなりの効果があったが、3WAYでは若干の疑問がなしではない。費用対効果の観点。3WAY Channel Devider、Power Ampの置く場所。当面は HYBRID 3WAYを練り上げるプロセスが順当であろう。
・D/A Converterのグレードアップ
次なるチャレンジはこれか? ただし、音質の良否がわかるレベルにシステム全体が達していないと効果が期待できない。価格レンジ及び単体が良いかTransport込みが良いかなど調査。 DC-91などの試聴やDSPタイプの製品のチエックも必要。Super Audio CD製品の話題もあり、高価な現行製品購入はできにくい状況にある。また、現時点では特定モデルに絞り切れていない。 まずはターゲットとなる製品をきめるところからのスタートとなろう。候補としては以下であろうか。(確定ではない)
・CDまたはDACの候補
- Accuphase DP-65V
- DC-91 (Second Handでも高価。できれば、このクラス)
- DP-70V(Second Hand、D/A Converterの単体使用できない?)
- Esoteric の単体Converter。 ただし、このクラスで改善効果あるか?

・LF Unitのグレードアップ
- SONY SUP-L11を是非とも検討したい

EVX-150Aの低域特性、量的な不満は今回のトライで解消されつつあるが。これはUnitの導入だけではなく、Boxの交換とあわせて検討することになろう。このケースでは費用がかなり大きくなるので、多少長期的な観点からのプランとせざるを得ない。


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